成長株の売り時はいつか?本当に正しいタイミングってあるの?
- 2020.01.25
- 株式投資
今回は、成長株の売り時について考えてみたいと思います。
- 保有している成長株の株価が一定程度成長したけど、いつ売れば良いのか分からない。
- 売りのルールを決めてない人で、不安がある人
など、考えるきっかけとして、参考にしてもらえればと思います。
成長株の売り時はいつが良いのか
まずはシンプルに考えてみたいと思います。
投資の目的としては誰しもが、一定の期間で利益を最大化したい、ということです。
前提として企業の成長と株価は相関しており、長期で引き延ばせば、企業の成長は株価に反映すると考えます。
したがって、成長が持続している成長株に関しては、成長が続く限り保有することが正解となります。
単純化してしまえば、売り時とはすなわち
- 成長の持続性に疑問が生じたとき
- 相対的に他に魅力的な投資対象を見つけたとき
となります。
二つ目の相対的に比較という点は重要です。結局、一定の期間でのリターンを最大化するということを目的とすると、投資対象の組み合わせによってリターンが異なってくるからです。
例えば、
3年で20%しか成長しない銘柄を保有し続けるよりも、
1年で20%成長する銘柄を3回回転させた方が1.2 x 1.2 x 1.2= 1.7と高いリターンが確保できます。
成長株の成長と株価の成長にズレがあることが課題
ここで問題は、企業の成長が短期的には株がに反映されないことがあるということです。
株価とは基本的に、需要と供給で決まってきます。美人投票に近いという有名な話です。
したがって、いくら会社としては成長していたとしても、企業の知名度が弱かったり、何をやっているのかが普通の人には理解されない場合には、需要が生まれません。
こういう時には、企業成長が株価に反映されないことが往々にして発生します。
先程の例で見た通り、3年間では、株価の成長が遅かった銘柄があるとします。
しかし、この会社はこの間にも着実に成長を持続させていた。
その後5年目に、その成長性に投資家が気づき、需要が生まれ、これまでにないスピードで株価が上昇する。
以上は単純な例ですが、結構よくある例として見かけることがあります。
我々、投資家が出来ることとしては、企業の成長をモニターし続けて、成長している限り、もしくは相対的に魅力的な会社が見つかるまでは保有し続けるということが最良の選択肢となります。
成長株の成長をモニターする方法
これまで見てきた通り、成長株の売却タイミングを図る上で重要なポイントとして、成長性のモニタリングがあります。
では、投資家としてどのように成長性をモニタリングすることができるでしょうか?
正直これに関しては、情報が限られる投資家は判断が難しいと思います。
考えられる方法としては、
- 企業の成績となるKPIを持続的にチェックする
- 企業が属している業界全体の動向を把握しておく
- 一時的な業績変化やイベントに左右されないようにする
以上の3つが取り得る施策となります。
ここでは特に重要な成長性をモニターする方法について考えてみたいと思います。
企業の成績となるKPIを持続的にチェックする
成長性を判断するための重要KPIを投資家側でも把握しておく必要があります。
IR資料には企業が示しているケースが多いのですが、単純に売上高だけではないことも多いです。
例えば、契約件数の成長スピード、成約率、出店店舗の数、解約率、単価成長率などです。
最終的な売上や利益はもちろん重要ですがまた、それらの手前のKPIも意識してモニターする必要があります。
よくあるケースとして、将来の成長に向けて投資を継続的に実施しているため利益が上がらずに株価が下がっているなどです。
このようなケースでも契約件数が伸びていれば、成長は持続していると判断ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?売り時に関しても、分からないと放置せずに、考えてみると色々と深く考えて、やるべきことは沢山あることが分かります。
少しでもお役に立てる記事となっていれば幸いです。
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