成長株を買うタイミングはいつが良いのか?3つの買いパターンで考えてみる
- 2020.01.23
- 株式投資
・成長株を買うタイミングが分からない
・よくタイミングを間違えて、下り止まらない
など、課題を感じている人が多いのではないでしょうか。
筆者もこの株を買うタイミングは難しく、明確な答えがない世界だと思います。
本記事ではそんな人向けに、そもそも株を買うタイミングについての考え方や、具体的な買うルールの決め方など例を紹介しています。
時間軸で考える成長株を買うタイミング
まず、そもそも買うタイミングを間違えてしまうと判断する時間軸について考えてみたいと思います。
株を買うタイミングを間違えたと判断するのは短期間
買うタイミングを間違えたと判断するのは、翌日とか1週間経って下落が続いているなどではないでしょうか?
1ヶ月などの短期的での売買を考えている人にとって、タイミングを間違えてしまうと判断される場合でも、3年など長期に持っていれば株が上昇したなど、タイミングの違いは、その人の時間軸に大きく依存します。
買う銘柄の保有想定期間でタイミングを判断する
買おうとしている銘柄の想定保有期間をどれぐらいにするかを決める必要があります。
例えば、その銘柄は1ヶ月などの短期間での売買を想定しているのか、3年〜5年などの長期間を想定しているのか、自分の頭の中で考えましょう。
長期投資を前提のその銘柄の成長に投資している場合は、短期的な値下がりは誤差の範囲と捉えて気にする必要はないでしょう。
もちろん、値下がりが長期続いている場合には、何かその銘柄の成長性に変化が生じている可能性があるので精査する必要があります。
究極的には株を買うタイミングに正解はない
こんなことを言ってしまったら終わりなのですが、究極的には株を買うタイミングに100%の正解なんてものはありません。
そんなものが存在していれば、多くの人が億万長者になっているでしょうし、特定の機関投資家がボロ儲けしているはずです。
人工知能などあらゆる最先端技術をしても、買いのタイミングの完璧な精度での予測などは現在ではできないのに、個人投資家が買いのタイミングを分かるなどとは無理なことなのです。
上記を踏まえた上で、それでも相対的に良いタイミングを模索するという姿勢で、以下考えられる方法について検討していきましょう。
成長株を買うタイミングをルールを決めてしまう
明確な買うタイミングに正解はないとしても、せめて買う時のルールを決めてしまうという方法があります。
ルールとしては大きく3つに分けられます。
マクロ環境の変化をきっかけにする方法
個別銘柄の変化をきっかけにする方法
個人的な理由をきっかけにする方法
これらは厳密に分かられるというよりは組み合わせになってくるのですが、それぞれを見ていきたいと思います。
マクロ環境の変化を買いのタイミングに生かす方法
マクロ環境の変化とは、日本やグローバル社会全体の経済が変動する大きな変化を指します。
例えば、米中の貿易戦争が始まったタイミングや、イランと米国の緊張が高まった瞬間、コロナショックが始まった時など。過去を遡れば、リーマン・ショックが起こった際などです。
これらの大きな変化で、市場全体が下がった際に、予め決めておいた成長株候補に投資をするとルールを予め決めておくことです。
ただ、具体的にどのタイミングが良いのかと思われるかもしれません。ここで役に立つのが、各種の指標です。
・日経平均のPBR
・日経平均のPER
・25日騰落レシオ
など、定期的に計測可能な指標を常日頃から、定点完走しておき、過去の暴落時にどれだけ指標が暴落するのかをあらかじめ確認しておきます。
例えば、25日騰落レシオの場合は60台は早々なく、明らかに暴落のタイミングで年に1回あるかないかなので、この状態になった時には買いと判断することができます。
いくつかの指標を週次なのか月次で確認することは変化を追えるという意味で一定の効果と、買いのタイミングに対して示唆を与えてくれます。
個別銘柄の変化を買いのタイミングとする方法
個別銘柄の変化をきっかけにする方法も上記のマクロ環境の変化と基本的には同じ考え方になります。
定点観測する指標を予め設定しておき、経年で変化を追っていきます。
指標として考えられるのは、例えば
・PER
・PBR
・理論株価とのGAP
などになります。
上記の一般的な指標以外にもビジネス自体の構造や収益モデルに何かしら変化がないか会社が発表しているKPIを確認しなければいけません。
例えば、SaaS系のサブスクリプションモデルの事業であれば、解約率が急激に上がっていれば、ビジネスモデル全体に影響するため、注視する必要があるなどです。
私個人的に、お勧めの方法としては
ビジネスとして面白そうな企業の候補を予めリストアップ
5年後の理論株価を求める(過去の成長率を前提に保守的に概算求める)
現時点とのギャップで成長率を出す
一時的な株価の変化の変化で、理論株価との解離が著しくなったら買い(一時的と判断する必要あり)
買いたい銘柄の決算スケジュールは必ずチェックしておく
特に決算発表の前後において、一時的に成長が鈍化することが成長株においては往々にして発生します。
それらは、
1 成長に向けた投資で一時的に費用が発生して収益を圧迫したタイミングだったり
2 内部的な不正などの問題で影響を受けたり
3 期ズレが発生したり
などです。
このような一時的な変化による株価の変化は格好の仕込み、買いのタイミングとなります。
個人的な理由を買いのタイミングとする方法
最後は個人的な理由によるタイミングです。
例えば給料が入った翌月の月初に決まって投資をするなどのルールがこれに当てはまります。
これは、長期投資を前提にしている人、長期でコミットする銘柄が決まっている人にはおすすめの方法です。
冒頭述べたとおり、タイミングを予測することは難しいのですが、長期にすればそれは誤差になると、割り切ってしまうのも一つの方法となります。
長期投資による複利の利益は、以下のツイートをご参照
買いのタイミングは難しいが、試行錯誤はできる
いかがでしたでしょうか?買いのタイミングは難しいとは言われているのですが、何かしら自分でルールを決めて、試行錯誤して経験を積むのが一番学習につながると筆者は思います。
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