テモナ(3985)事業内容、業績・株価分析、強みと成長可能性
- 2019.03.23
- 株式投資
テモナ(3985)の業績、売上高等を分析、考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:105億円
PER(予):46.99倍
PBR:9.3倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:786
2017年:1,093
2018年:1,245
2019年:1,557
2020年:2,301
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:128
2017年:264
2018年:304
2019年:283
2020年:178
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:87
2017年:165
2018年:214
2019年:195
2020年:98
ROE推移
(単位:%)
2016年:35.1
2017年:15.3
2018年:16.3
2019年:12.8
2020年:9.3
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:249
2017年:240
2018年:357
2019年:430
2020年:576
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:614
2017年:1,458
2018年:1,661
2019年:1,680
2020年:1,253
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:162
2017年:181
2018年:148
2019年:-16
2020年:159
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-18
2017年:21
2018年:-82
2019年:-49
2020年:-173
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:152
2017年:640
2018年:136
2019年:85
2020年:-411
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:144
2017年:203
2018年:65
2019年:-66
2020年:-14
テモナ事業内容
※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
EC支援事業の単一セグメントで、EC事業者を対象に以下二つのサービスを提供。
リピート通販に特化したサービス
ショッピングカート付リピート通販専用WEBサービス
当社の収益は、月額のシステム利用料と決済手数料
EC訪問者の行動履歴、購買履歴から最適なWEBサイトへパーソナライズするサービスです。
テモナ注目点
・創業以来11年連続の増収
・コア商品であるたまごリピートは堅調に成長
・サブスクリプションビジネスに特化したソリューション提供
・システム使用料で積み上がるストックビジネスモデル
懸念点
・競合が多い、レッドオーシャンな市場
参考ページ:【ECサイト構築】主要ネットショップASPを徹底比較!
・定期通販の特性が強い、健康食品、サプリメント、化粧品市場への依存度が高い
参考:主な導入事例
・ヒキアゲールの売上が減少傾向
・たまごリピートの料金設定が高い
参考ページ:たまごリピートの評判と実態|15個のASPショッピングカートを試したアイミツが徹底比較!
・Amazon定期おトク便は脅威となるか。
参考ページ:Amazon定期おトク便はずる賢く使え!8つの特徴はチェック必須
経営者はどんな人か。
代表取締役は、佐川隼人 氏という方です。以下略歴となります。
1980年、大阪府生まれ。高校卒業後、18歳で起業するも事業解散。
ソフトウェア開発会社に就職し、約3年間プログラミングを行う。その後オーストラリアに約2年留学し、帰国後フリーランスのシステムエンジニアとして起業。大規模システム構築に関わり、金融系や生産管理など多岐にわたる業務システムの設計と開発を行う。その後共同経営で会社を立ち上げるも、経営パートナーの裏切りに遭い解散。ほぼ無一文で上京し2008年10月にテモナ株式会社を設立。インターネットビジネスにおいて商売の本質である「リピート」の概念にこだわったシステム製品を創出し、これまで延べ1,000社以上の起業に自社製品の提案、ネット通販のコンサルティングを行う。代表製品に「たまごリピート」がある。
出典:テモナ株式会社-佐川隼人
インタビュー記事がありました。
参考記事:ECサービスの分野で日本一になる
・エンジニア出身
・ECサービスの分野で日本一になる高い志
・サブスクリプションへのこだわり
と言ったポイントは参考になります。
株価水準
2019年3月調査時点の水準
時価総額:約66億円
PER(会社予想)約30倍
テモナ、まとめ
SaaSビジネスということで、安定して成長しています。EC事業者向けのASPサービスは数多くあるレッドオーシャン領域なのですが、リピート、サブスクリプションに特化しているという点で差別化ができていると考えられれます。
導入事例を見てもらえば分かると思うのですが、健康食品、化粧品などいずれの定期購買が多い領域であり、かつ企業名も有名企業というよりは中小企業が多いように思われます。
サブスクリプションモデルは、そのビジネスモデルの安定性からかなり注目されている領域であり、企業の持続性を高めるという意味でも重要な戦略の一つになってきています。
投資家目線でも、ストック型で積み上がるビジネスモデルを提供している企業は、その成長性と安定性から魅力を感じます。
サブスクリプションモデルを提供している企業といえば、最近上場したビープラッツがありますが、企業のIRを見ていても、多くの企業がフローからストックへとサブスクリプション型のビジネスへ転換している傾向が読み取れます。
テモナの「たまごリピート」は他のサービスと比べると単価は高いのですが、EC事業者が定期購買顧客を獲得するための機能があることが付加価値となっていて、導入が進んでいと思われます。
定期購買顧客をどのようにして獲得するのか、獲得した顧客を維持するための施策はあるのか、などは中小企業でIT担当者やマーケティング担当者がいない場合には、かなり難易度が高いものと思われます。
テモナの強みは、もちろんプロダクト自身の機能性もあるのでしょうが、数多くの企業に対して導入して、支援してきた実績や、そこからの学びやノウハウがあるが大きな強みとなっていると思われます。
最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。
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方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用する
SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用して銘柄を見る習慣をつけることも効果的です。
スクリーニング機能を使うと、さまざまな指標を組み合わせて効率的に銘柄を見つけることができます。
SBI証券では3,600以上の銘柄が取り扱われていますが、スクリーニングを上手に活用することで、素晴らしい銘柄に出会うことができます。
関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
投資家の視点や戦略を学ぶことで、市場の動向やリスクの評価についての理解が深まります。
また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。
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