手間いらず(2477)、事業内容、株価分析、成長可能性 | 宿泊業界予約サイト一元管理
- 2019.04.22
- 株式投資
今回は、時価総額200億以下、売上上昇トレンド、好財務ということで手間いらず社をピックアップ。
利益率の高さとストック型のビジネスモデル、宿泊、旅行業界ということで面白そうだと思い、調べてみました。
手間いらず、事業内容
・ミッション
「世界との繋がりがつくる豊かさ」
・主な事業内容
宿泊予約サイトを一元管理する、サイトコントローラー「手間いらず」を展開
このサービスは、宿泊業界の人にとっては面倒な予約管理や在庫管理の課題解決につながるソリューションであることが理解できます。
読者の中にも旅行する人は多いと思うのですが、旅行の際に問題となるのが、どのサイトを通して予約するかという問題です。
日本国内のサイトだけではなく、最近はBooking.comやエクスペディアなど海外の予約サイトも参入してきて、ますます選択肢が増えています。
このような中で課題となるのは、ユーザー側にとっては検索するのが面倒ということで、宿泊業者にとっては予約サイトごとでの管理が面倒という点でしょう。
この点、「手間いらず」は一括で予約サイトや自社のサイト、そして旅行業者とのやり取りなどを一元管理できるので、業界の課題解決に資するという点は想像ができます。
コア事業ではないのですが、過去上場時にコア事業であったインターネットメディア事業として、「比較.com」、「予約.com」を展開
数字で見る手間いらず
決算年月 2018年度6月(単位 百万円)
売上高 1,111
経常利益 692
当期利益 461
・販売実績
アプリケーションサービス 1,053(前年同期比23.5 %)
インターネットメディア 57 (前年同期比 △13.9%)
営業C/F 511
投資C/F △ 1
財務C/F △ 64
現金、現金同等物 2,852
有利子負債 0
ROE 17.4%
従業員数 36 名
手間いらず、注目点
・投資C/Fが少ないFCFが積み上がるモデル、既にビジネスモデルとしては完成していると思われる。
・キャッシュリッチ、無借金経営
・利益率の高さ。経常利益率、驚異の62%
・ストック型のビジネス
・インバウンド需要の増加によって、成長
・他社予約システムとの連携によって価値が向上する、ネットワーク型のビジネス
懸念点
・平均勤続年数が1.7年と短い点
・競合企業の存在、簡易的に調べた限り、以下の通り
ねっぱん、TL-リンカーン、らく通with、ルームマネージャー
印象としては、上場企業は手間いらずだけで、最大の競合はねっぱんであると思われます。
ねっぱんを運営している会社は、株式会社クリップスで楽天のグループ会社です。
・旅行業界の動向に依存
経営者はどんな人か。
代表取締役は、 渡邉哲男 氏という方です。以下略歴となります。
古いですが、いくつかインタビュー記事がありました。
参考記事:
失敗から学んだ「成功の原則」
比較.com株式会社 ~商品・サービス比較サイト『比較.com』を運営。宿泊施設のネット予約事業も~
参考ポイント
・ベンチャーキャピタル出身
・インターネットバブル崩壊を経験
・比較サイトの原型は個人趣味でスタートしていた、バブル崩壊後もやり続けたことが勝因の一つ
・少数精鋭の組織を志向
・バランスを重視する考え方、価値観
「手間いらず」のサービス内容に触れているインタビュー記事はありませんでした。印象としては、合理的、冷静、堅実な経営者という印象です。
手間いらず、株価水準
2019年4月時点
時価総額:約183億円
PER(会社予想)約34.96倍
まとめ
サイトコントローラーのサービス自体が、BtoBのストック型で非常に面白いと思います。
どこのサイトと連携するかが重要なポイントで、手間いらずは着実に提携サイト数を増やしている印象があります。
特に海外からのインバウンド客を招き入れたいホテル業界にとっては、海外との連携を進めているサイトコントローラーを使いと思うでしょう。
そいうい意味では、今後どこと連携していくのか、またその連携先が他社のサイトコントローラーが有していないものだとなおさら差別化につながるポイントでしょう。
最大の競合は、楽天のグループ会社であるクリップスが運営する「ねっぱん」ではないかと思われます。この二つのサービスを比較しても、価格にはそこまで大差がないのと、機能面でもどこまで差があるのかは分かりませんでした。
最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
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