書評: ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう
- 2019.02.09
- 自己啓発
本ブログは成長をテーマにした内容を調査して、シェアしています。今回も、成長にまつわる面白い本があったので紹介します。
ノルウェーでベストセラーとなった本で、著者のエリック・ベルトランド・ラーセンは、メンタルコーチです。
オリンピック金メダリストなどのアスリートや企業エリートのメンタルコーチなど数多く、実施しています。
仕事やスポーツでパフォーマンスを上げたい人、タフになりたい人、などは特にお勧めの一冊です。
ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう
読んでから日常生活のちょっとした習慣を変えるだけで生活が一変する可能性もあります。
では個人的にとても参考になった部分を紹介、解釈してみたいと思います。とてもお勧めなので、気になる人はぜひ読んでみてください。
人生を俯瞰で見ることの重要性
著者のベルトランドのはンタルコーチの方法として、人生を俯瞰で見ることをとにかく重要視しています。
最初のきっかけとして、自分の人生について考え、自分が大切にする価値観について思考を巡らせることの重要性を語っています。
彼のメンタルコーチングの手法としては、人の感情に重きを置いています。
この点はとても重要で、多くの自己啓発系はテクニックに走りがちなのですが、人が変わるきっかけは感情が伴うという本質をついています。
人生を俯瞰で見ることによって、自分の価値観を明確化して、感情を呼び起こすことで、目標や日々の行動を変えることができるのでしょう。
人間は感情の生き物であって、普段日常生活を普通に過ごしていると疎かにしがちなのですが、自分の感情を大切にしないといけないと気づかされるプロセスです。
不安はコントロールできる
成功に備えるために何が必要かという項目で紹介されていました。多くの人が、不安や悩みに押しつぶされそうになったり、行動ができなくなる状態に陥っています。
私自身もなんどもそのような経験をしましたし、本ブログでも解消方法について紹介しています。(悩み・不安を解消、解決するシンプル過ぎる、たった一つの方法)
著者は、不安はコントロールできるものと断言しています。例えば、不安の種となるような行為を選択した場合、最悪なことは何か。と考えることは重要な問いかけです。
実は、自分が不安と思っていることって大したことはないのだと気づかせるきっかけとしてこれ以上強力な問いかけはないのではないかと思います。
例えば、人生の一大決断として就職や転職があるかと思います。
ミスマッチだったらどうしようとか、職場の雰囲気が合わなかったらどうしよう。退職を言い出しづらい、申し訳ないとか。
多くの不安が頭をよぎることでしょう。
では、この時に同じ問いかけ「起こり得る最悪のことは何か」と問いかけてみます。
・ミスマッチだったら、転職先で会社を辞めること
・現職を辞めたら、同僚や上司など周りに迷惑をかけてしまうこと
もちろん失うものはあるかもしれませんが、自分の生命が脅かされることはないですよね、どん底とも言えないはずです。
ミスマッチだったら次を探せば良いし、周りに迷惑がかかることも、時間がたてば忘れられることです。
こんな感じで不安の捉え方を変えることで、コントロールすることができることを著者は強調しています。
個人も会社と見立てて、チェックする
このポイント、社会人やビジネスマンだったらとても参考になると思います。
会社経営においては、企業理念や中期経営計画、戦略立案、実行プランの決定、四半期レビュー、デイリーのKPIチェックなどがありますよね。
同じことを個人でもすれば良いのではないかと言う著者の提案です。
このポイントすごく大事だと思います。
個人で疎かになりがちな項目としては、以下かなと思います。
・経営理念(個人の価値観や何を目指すかと言うこと)
・中期経営計画(中期での目標を設定していないことが多い)
・レビュー(定期的なレビューはほとんどできている人いないと思います)
自分自身を会社と見立てて、やってみる価値は大いにあるなと思いました。
私自身は、デイリーでのKPIチェックは個人でも欠かさず毎日やっているのですが、経営理念としての個人の目標が何かという点は欠けていました。
こちらも本ブログにて、習慣化して目標達成するコツを消化しいています。
目標達成のコツ、習慣の力を活用、モチベーションを維持し目標達成を目指す。
ゴールの達成を願うより、本気でやると決心する
このポイント、読んでいて胸に刺さりました。
言われてみれば簡単なことなのですが、願うよりも、決心する方が感情としては圧倒的に強いですよね。
やると決めること、決心すること、これがまず大きな一歩なんだと感じました。
当たり前のことですが、こういう小さな考え方の変化によって行動は大きく変わると思います。
例えば、私は趣味でトライアスロンをやっているのですが、トライアスロンへの参加を願う場合とトライアスロンの完走することを決心する、では重みが違いますよね。
願望レベルから、決心レベルへ引き上げることで、日々の練習量や練習内容も変わってくると思います。
とにかく決心して前に進むこと。この点は以前紹介した、圧倒的な記録を残す伊藤氏に通ずるものがあります。
小さなことを変えることが逆境に立ち向かう最良の道
これは、努力を自動化するという項目に記載されていた一文です。
逆境というと、思考停止してしまって何もできなくなったり、現実逃避に走ってしまうケースがあると思います。
まずは小さくても少しずつ前進することが逆境に立ち向かう手段であると著者は語っています。
全ては小さな一歩の積み重ねであること、改めてこういった考え方が逆境や苦しい時には、重要なのだと理解できます。
才能は作られたものである
どんな天才でも鍛錬の賜物であることが語られています。
努力量の差が、ダントツとそれ以外を分けることが明らかになっていて、この本のメインメッセージとなっています。
確かに偉業を成し遂げる人たちの表の面を私たちは見ることがなく、その裏でどのような努力をしているのかは理解できませんよね。
多くの人は気づいていないことかもしれませんが、彼らは圧倒的に努力しているのです。
具体的な例として掲げられていたのが、一流の経営者の労働時間が年間5,000時間(一般的には2,000時間)
これだけ差があったら、数年の積み上げで圧倒的な差が出るのも納得できますよね。
こうやって改めて具体的な数字として突きつけられると衝撃を受けると同時に、感情が動かされます。
心のつぶやきが人生を決める
この項目は特に個人的にはとても参考になりました。
日々のちょっとした単語の使い方や自分への問いかけによって、気持ちの持ち方がガラッと変わることが理解できます。
自分のネガティブな面ばかりではなく、ポジティブな面により積極的に目を向けようと思いました。
ネガティブな面ばかりに目を向けていると、気持ちが落ち込むばかりではなく、実際にネガティブな心境になっていきます。
人間の感情は結構流れやすいもので、その性質を逆手に取れば、ポジティブな感情を生み出すこともできるということ。
自分自身が日々使っている単語や、自分への問いかけでネガティブなことを洗い出してみたいと思います。
特に、「疲れた」「眠い」「めんどくさい」「できない」「難しい」といった言葉はよく使いがちなので、積極的に使わないようにしていきたいと思います。
自分の使っている言葉や考えを見直してみることはインパクトがかなりでかいと思います。
イメージを視覚化することの力
この本を読んで、改めてイメージングの持つ力の強さを実感できます。
これまで私はイメージングの力を見くびっていました。
具体的な夢やなりたい像をイメージすることは、それに近づくための最良の手段かもしれません。
例えば、タフになりたい、と思うのであれば、タフになった姿を想像する。
金持ちになりたいのであれば、裕福になった姿をイメージする。
目標を毎日強くイメージすることは、それを引き寄せる素晴らしい手段なのかもしれません。
タフになるには
夢を実現する、自分の生き方を追求することは、タフな道を通らなければいけません。
その過程で逆境や辛いことに直面するかもしれません。
ではどうやってタフになるのか。著者が紹介している方法として、他の領域でタフになるということでした。
他の領域でタフになることができれば、自信がついて、自分が苦手なことでもタフになれると。
確かにその通りだと思います。
私はスポーツを通じて、そのタフさを身につけたいと思いました。タフになるには、タフな経験を積むということ。
軍人や体育会系の出身者がビジネスにおいても多く成功を収めているのは、過去にタフな経験を積んでいるから、ビジネス上のタフな経験も乗り越えられるのかもしれません。
そういう意味では、若いうちにはいろんなタフな経験をすることって重要なんだなと改めて思います。
スポーツでも学業でもなんでも良いけど打ち込むこと、タフな経験をすること、それを乗り越えて自信をつけること。
こんな経験が自分の将来の糧になる。
そうやって考えられれば、どんな状況でも乗り越えられる気がしてきます。
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