元手となる種銭を作る方法、複利の効果を享受する

元手となる種銭を作る方法、複利の効果を享受する

本記事では、以下のツイートについて、考えを述べていきたいと思います。

お金を増やすためには、複利の効果を教授するということと、元手が無いとスピードが違うということです。

種銭増やしため、お金を増やす近道

お金を増やすための近道は、資本主義の構造を理解することと、複利の効果に気づくことの二つが重要でしょう。

この2点に関しては、日本の教育現場では教えてくれません。また社会に出てからも、会社は絶対に教えてくれない事実です。

なぜ、教えてくれないか。教えてしまうと色々と不条理な事実に気付いてしまうからです。一部の限られた人間がこの事実に気づき、何かしらの行動を始めています。

もちろん、日本経済全体が成長していれば、ずっと気づかないことも幸せではあったのですが、情報が拡散されやすい時代において、気付いていない状態をずっと維持することは難しくなっています。

したがって、ここら辺の事実や世の中の仕組み、お金の流れについては早い段階で理解していた方が良いでしょう。

資本主義では投資が種銭を増やす近道

私たちが生活している世界は、資本主義で成り立っています。一般的には、株式会社という組織の中で、雇われた人が働き、給料を得て生活をしています。

株式会社には、株主が存在しています。大抵がその会社を立ち上げた創業者や投資家などです。株主は、株式会社を所有しています。会社は誰のものか、「株主」のものです。

株主は、従業員のように給与を得ていません、毎年会社の利益を配当と言う形で得ています。

株価が上昇すれば、持っている株を売って、利益を得ることも可能です。

例えば、配当に対する課税は20.42%です。累進課税の所得税よりも低いという事実を知っていますか。数十億円と配当があった場合も同様なので、株主は従業員よりも優遇されていると言えるでしょう。

普通に働く従業員の多くはこの事実に気が付きません。そもそも「株」って何?状態なので、まずは株式会社や株式市場について、仕組みを理解することは非常に重要でしょう。

この事実を知っておけば、「株主として自分で株式会社を設立しよう」と考えたり、株式市場に投資家として参画して、利益を得た方が得だといった行動に移せるでしょう。

種銭を増やすため、複利の効果を生かす

複利の効果とは、簡単にいうと、毎年一定の利率で成長するものは、時間の経過とともに莫大なリターンとなる、という事実です。

複利の反対は単利というもので、毎年一定のリターンが得られるものの、それを再投資しない場合です。

分かりやすいように、具体的に以下例を述べます。

複利の場合:100万円が毎年20%成長、それを再投資し続けた場合、10年後にいくらになるか。

1年目 100万 x (1+20%) = 120万円
2年目 120万 x (1+20%) = 144万円
3年目 144万 x (1+20%) = 172万円
4年目 172万 x (1+20%) = 207万円
5年目 207万 x (1+20%) = 248万円
6年目 248万 x (1+20%) = 298万円
7年目 298万 x (1+20%) = 358万円
8年目 358万 x (1+20%) = 429万円
9年目 429万 x (1+20%) = 515万円
10年目 515万 x (1+20%) = 619万円

→ 100万円が、619万円に、約6.1倍になっています。

単利の場合:100万円が毎年20%成長、再投資せずに貯蓄した場合、10年後にいくらになるか。

1年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 20万円
2年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 40万円
3年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 60万円
4年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 80万円
5年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 100万円
6年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 120万円
7年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 140万円
8年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 160万円
9年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 180万円
10年目 100万 x (1+20%) = 120万円 → 増えた分の20万を貯蓄、貯蓄総額 200万円

→ 100万円が、300万円に、3倍になっています。

複利と単利では大きな差が出る

毎年20%のリターンを10年間継続して出すこと自体が難しいのですが、身近で分かりやすいように数字として設定しました。

複利では6倍、単利では3倍と、単純な比較でも大きな差が出ていることが理解できるでしょう。試しに、電卓で色々数字の設定を変えて検証してみると面白いので試してみてください。

複利の効果を発揮するためには、以下のポイントが重要です。

・元手が大きければ大きいほど良い
・毎年の利率が高ければ高いほど良い
・長期で持ち続けるほど効果が蓄積される

以上の3点です。「元手」「利率」「時間」の3つがポイントとなってきます。

利率に関しては、リターンの高そうな投資対象を見つけるということに限ります。また時間に関しても、自分でコントロールすることはできないので、始めることが早ければ早い方が良いことがわかります。

参考:【まとめ】小型、成長株のおすすめスクリーニング方法、実践編

一方で、元手に関しては、自分の努力で増やすことができる要素なので、以下、「元手」の重要性について紹介します。

種銭を増やし一定の元出を持っているかが重要

複利の効果を発揮するためには、「元手」となる資金をいかに持っているかが重要ということが分かりました。

それでは具体的に元手がある場合とそうでない場合の比較や元手を作る方法について紹介します。

種銭として元手がある場合とない場合の比較

先ほどの複利の効果の例で、20%リターンを10年継続すれば、元手100万円が619万円になることは説明しました。

この成長の利率は元手を変えても変わらないので、元手を変化させてみてみましょう。

元手が1万円の場合     → 6万円
元手が10万円の場合      → 61万円
元手が100万円の場合    → 610万円
元手が1000万円の場合  → 6100万円

このように、20%のリターンを10年続けられたとしても、元手が1万〜10万程度だと絶対額としてのリターンは少額となってしまうのが分かります。

一方で、1000万円スタートであれば、5000万近くリターンが出せます。ここからいかに元手となる資金が重要であるのかがお分かりいただけると思います。

お金の現在価値と将来価値を考える

元手となる資金を確保することの重要性をもっと、より理解するためにはお金の現在価値と将来価値で考えると分かりやすいです。

例えば、現在の1万円を年率5%で運用できる人がいるとすれば、1年後の価値は1万500円となります。

このように、現在の1万円は運用をしっかりできる人からすると、ただの1万円ではなく、将来お金を生み出す1万円なのです。

これは、冒頭のTwitterでも投稿した内容に近いです。お金が将来、新たなお金を生み出すと考えることができれば、現在の1万円の価値は、将来価値がいくらなのかを考えることができます。

そうすると、単純に浪費をすることを我慢して、今のこの1万円は将来XXXX円を生み出す可能性のある原資だと考えられ、節約につながるのではないでしょうか。

若いうちから種銭となる元手を作ろう

複利の効果を発揮するためには、「時間」も重要であることをお話ししました。長く時間をかければ、それだけ複利の効果を発揮できるからです。

例えば先ほどの例で10年間という期間でしたが、これが20年間続けることができればさらにリターンを増すことができます。例えば100万円が10年、20%で619万円でしたが、さらに10年伸ばせば、3,832万円になります。

桁違いに成長していることが分かります。したがって、元手を確保して、複利の効果を得るためには、若ければ若いほど、効果を実感しやすくなるということが理解できるでしょう。

50代で始めるより、40代、それよりも30代など、若ければ若いほど良いということです。ただし、もちろん元手がしっかり作れるかどうかという前提はあります。

種銭となる元手を上手に作る方法

最後に、元手となる資金をいかにして上手に作るかという方法について考えてみます。

とにかく固定費を見直す

とにかく現在の支出の中で、大きな額を占めている固定費が何かを見直しましょう。

クレジットカードの支払い履歴や銀行振り込みの支払い履歴を1度は洗い出してみると、大きな額で支出している部分が見えてくると思います。

例えば、「家賃」は多くの人の固定費の中では割合が高いものです。若いうちは元手を作るということを目的に、安い賃貸に引っ越すとか、シェアハウスに住む、実家があるなら実家に住むなどを選択肢に入れても良いでしょう。

また、付き合っている人がいるのであれば、同棲することで、家賃負担を軽減することも可能です。

このように支出で大きな割合を占めているものを削減することを重視しましょう。

交友関係はほどほどにする

変動費として実は大きな支出を占めているのは交際費です。

交友関係は幅広いことは問題ないのですが、無駄に広すぎると飲み会や遊びに誘われてその度に支出が多くなるので、元手を作るという意味では問題になります。

毎回の飲み会で1万円、月に8万円交際費に使っていたとしましょう。

この8万円を毎年5%の利率で運用できたとすると、4,000円新たに生み出す元手を捨てていることになります。

その8万円が毎月なので、年間では4000円 X 12ヶ月=4万8千円の価値になるのです。

このように考えると、むしろ交友関係は本当に重要な友達だけに絞ってしまっても良いぐらいなのです。

ミニマリスト的な生活をする

最後に、ミニマリスト的な生活をすることもお勧めします。物を頻繁に買う人は、お金を貯めても使ってしまう習慣が身についているため、モノは最低限に留めておく、シンプルな生活をすることで、浪費を避けることができます。

ミニマリスト的な生活自体は、本当に重要なことに気づかせてくれるだけでなく、元手を作れるというメリットもあるので、参考にしてみると良いと思います。

効率的に株式投資を学ぶ方法

個別の銘柄を細かく全てチェックする時間がない方には、いくつか効率的に勉強する方法があります。

最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。

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関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

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方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

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