マークラインズ(3901)事業内容、株価・業績分析、強みと成長可能性
- 2019.03.14
- 株式投資
自動車業界の情報プラットフォーム事業として、ユニークな事業を展開しているマークラインズを今回はピックアップしました。
グローバルな事業展開、事業の拡張性のあるプラットフォーム事業、成長性の高さ、など気になる点が多々あります。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:325億円
PER(予):46.23倍
PBR:11.99倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:1,432
2017年:1,680
2018年:2,043
2019年:2,380
2020年(予):2,900
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:518
2017年:607
2018年:734
2019年:874
2020年(予):1,000
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:358
2017年:445
2018年:508
2019年:611
2020年(予):705
ROE推移
(単位:%)
2016年:24.3
2017年:24.7
2018年:24.3
2019年:24.3
2020年(予):25.9
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:1,738
2017年:2,040
2018年:2,265
2019年:2,836
2020年:-
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:435
2017年:585
2018年:560
2019年:779
2020年:-
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:33
2017年:-170
2018年:-165
2019年:-11
2020年:-
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-50
2017年:-117
2018年:-161
2019年:-192
2020年:-
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:469
2017年:415
2018年:394
2019年:768
2020年:-
マークラインズ事業内容
※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
・情報プラットフォーム事業
会社のコア事業であり、自動車に関わる様々な情報を提供しています。
上記の情報プラットフォームを活かして、顧客の製品やサービスをプロモーションする事業。
・コンサルティング・受託調査
こちらはその名の通り、自動車産業にまつわる調査やコンサルティングサービスを提供。
・市場予測
英調査会社LMC Automotiveによる予測サービスの販売代理をしているようです。
・ベンチマーキング/分解調査
車両や電子部品の分解レポートを提供しています。
マークラインズ、注目点
・ビジネスが安定的に成長、増収増益のトレンドが継続している点。
・ROEの高さ、安定して20%後半を推移。
・キャッシュリッチ、有利子負債がゼロ
・中国、北米、欧州、アジアなどグローバルに事業を展開。データビジネスならではの展開の速さ。
・全く同じ事業を展開する競合企業は存在していない。
マークラインズ、懸念点
・自動車業界の動向に大きく左右されるビジネス。自動車業界は景気の動向に敏感。
・グローバル展開しているだけに、為替の変動を受けやすい。
・長期で見たときに、自動車業界の変動(EV化、自動運転など)が起こった時の影響が未知数。
・システム開発、保守を外部のシステム会社に委託している点。
株価水準
2019年3月時点
時価総額:約174億円
PER(会社予想)約28倍
まとめ
情報提供のプラットフォーム事業で獲得したユーザー企業向けにクロスセルでコンサルティングやベンチマークの事業を展開するモデルは非常に魅力的です。
ストック型のビジネスモデルなので、安定的に成長しています。
同一モデルを展開する競合他社が世界を見ても存在していないと思われるので、ユニークなポジションを取れていると考えられます。
一方で、自動車業界の今後の変化がどのように当社に影響するのかという点は未知数というのも事実。
EV化や自動化、自動車のシェアリングが進むなど、業界は大きく変わろうとしています。
だからこそ、いろんな業界が参入するので、成長するだろうと予想もできれば、業界の変革についていけないメーカーは淘汰されることも事実。
EV化が進むことによる、部品点数の減少、それに伴うサプライヤー数の減少も考えられなくはないでしょう。
参考記事:迫るEVシフト、「昭和の」トヨタ系部品メーカーも社運賭けた勝負に
直近の決算説明資料を見ると、増収増益基調は続いています。
地域別の進捗を見ると、日本や北米、中国の成長が緩やかで、欧州とアジアが高い成長を示していることが見て取れます。
情報プラットフォームとして、ストックとしての情報を蓄積し、ユーザー企業を増やすことで、プラットフォームの価値は増すので、この点も魅力的です。
関連記事:ラクスルのビジネスモデルから考えるプラットフォームビジネスの作り方
自動車業界の変革は確かに脅威ではあるものの、世界同時展開で一気に進むとは考えにくいので、むしろこの変革期には他業界の参入や既存メーカーにとっても情報がより重要となると考えれば、当社にとっては追い風となる可能性もあると考えられます。
今後は、その他の事業としての、人材紹介やコンサルティング、プロモーション事業などの成長が期待できるのではないかと思っています。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
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※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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