ほったらかし投資の方法、向いている人、向いていない人とは?

ほったらかし投資の方法、向いている人、向いていない人とは?

平日は仕事があり、投資を逐一チェックする時間がないので、ほったらかし投資をしたい人

ほったらかし投資が自分に向いているかどうかが分からない人

このような方向けに記事を書いています。

この記事を読めば、ほったらかし投資とはどのような投資スタイルのことか、ほったらかし投資に向き不向きはあるのか、自分は向いているかの確認ができるでしょう。

ほったらかし投資とは?

ほったらかし投資とは、一度特定の銘柄に投資をした後に長期に渡って、その銘柄の売買をしないという投資スタイルのことです。

長期という期間には特定の定義はありませんが、少なくとも1年以上、超長期だと5年~10年以上というスパンになってきます。

つまりほったらかし投資のスタイルは、中期~長期の投資スタイルと言えます。

ほったらかし投資の優れている点

ほったらかし投資の優れている点は、正しい銘柄に投資ができれば、配当を含めて莫大なリターンを得られる可能性があるという点です。

例えば、長期投資家として有名なウォーレンバフェットは、消費財メーカーとして有名であり、ブランドが確立されていたコカコーラに対して早い段階で投資をしています。

彼は、長期的にコカコーラは成長することが予測できていたので、短期での売買は一切せず、長期で保有をし続けています。

企業自体が成長し続ける限り、株価は上がり続け、企業の成長とともに配当額も増え続け、富は膨れ上がります。

短期のボラティリティに左右されにくい

これが例えば短期的なトレードをしていたとしましょう。もちろん、コカコーラの株自体も短期的には株価の浮き沈みは当然のようにあったと考えられます。

外部環境が悪化したタイミングでは大きく株価が下がっただろうし、バブルの時には大きく株価が上昇したことでしょう。このような一時的なタイミングで売買してしまうと、その後に予想される大きなリターンを失ってしまいトータルでのリターンは減ってしまいます。

このようにほったらかし投資は、短期のボラティリティに左右されない企業の成長を享受できる優れた投資方法といえるのです。

ほったらかし投資に向いている人

では、ほったらかし投資は誰でもできるのか、と聞かれると答えは「No」です。

ほったらかし投資ができる人は、かなり限られた人だと考えています。

ほったらかし投資が成功する条件としては、

・企業のファンダメンタルをしっかり理解できる人であること

・短期的な損失を気にしない人

・短期的な利益を気にしない人

・資金的に余裕のある人

・外部環境や周りの動きに左右されてない人

・本質的なポイントを見極めることができる人

・長期的な目線で物事を考えることができる人

・忍耐強い

思いつく限りポイントを挙げたとしても以上の要素が必要となってきます。人に生来備わっている欲望や損失に対する恐怖心を克服しないとほったらかし投資によって成功することはできないと考えられます。

また、ある程度の資金的な余裕がないと、一時的な損失の際に耐えられなくなったり、大きく利益が出た際に早期に利益確定をしてしまい、ほったらかし投資ができなくなるリスクもあります。

企業の本質を見抜く力も必要で、ここを間違ってしまうとほったらかし投資での成功は、まず無理と言えます。

したがって、ほったらかし投資と一言に言っても、成功するためにはとても高度な知識と考え方や投資に対する姿勢を兼ね備えていないと難しいと言えるでしょう。

ほったらかし投資に向いていない人

ほったらかし投資が向いていない人は、世の中の大多数の人とも言えます。ほったらかし投資で向いている人として挙げた要素の逆の人は、ほったらかし投資に向いているとは言えないでしょう。

具体的には、

・企業の本質を理解できない人

・利益を短期的に得たいと思う人

・欲が強すぎる人

・損失に対してセンシティブな人

・短期的にしか物事を考えられない人

・資金的に余裕のない人

このような要素に当てはまった人は、ほったらかし投資は難しいと考えられ、どちらかというと短期~中期で投資スタイルを確立した方が良いでしょう。

ほったらかし投資を始めたとしても、道半ばで損切りをするか、利益確定売りによってマーケットから離脱することが予想されます。

ほったらかし投資に向いている銘柄選びとは

ほったらかし投資として向いている銘柄は、長期に渡って成長し続ける企業と言えるでしょう。売上/利益ともに成長が継続する企業であること、そして外部環境の変化に対しても一定の耐性があり、倒産リスクが最低限りないと考えるような銘柄と言えます。

銘柄選びの詳しい説明は本ブログで紹介した以下、参考記事を見ていただければと思います。

参考:長期投資の銘柄選択術、具体的なやり方を基本戦略を紹介

例えば、コカコーラの例で考えてみましょう。コカコーラは、全世界で一定のブランドの認知度があります。これによって、消費者は安心して当社のブランドを購入するでしょう。

また、景気耐性も一定あると考えられます。消費者は景気が悪化したからといって、飲料を買うことを控えることはあまり考えられないからです。

毎日のように消費者は購入する商品ですので、必ず一定のニーズがあり、確立されたブランドの安心感から消費者の購入は長期に渡って継続すると考えることできます。

もちろん、現在コカコーラが長期投資に向いている銘柄かと言われると状況は異なるでしょう。

なぜなら全世界的に健康意識の高まりから、コカコーラ離れが始まるといっても過言ではないからです。

しかしながら、コカコーラの商品ポートフォリオを見れば、この点の懸念点も解消される可能性があります、最近は健康的な飲料を開発したり、ミネラルウォーターの売上が上昇しています。

重要なのは、コカコーラ社というブランド価値は無くならないということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ほったらかし投資は、一見簡単そうに見えて実はかなり高度なスキルが必要とされる投資手法であり、簡単に手は出しにくいことが理解できたと思います。