投資初心者向け、投資と貯金額のバランスの決め方と基準

投資初心者向け、投資と貯金額のバランスの決め方と基準

投資額と貯金額のバランスは、投資初心者にとっては重要なポイントとなります。

相場環境や投資スタイルによっても異なるので、様々なポイントから投資額と貯金額のバランスを検討していみたいと思います。

投資額と貯金額のバランスを決める要素は何か

まずは、投資額と貯金額のバランスを決める要素を考えていきます。

考えられるものとしては、リスク許容度、投資スタイル(短期か長期か)、相場環境の3つに分けられるでしょう。

リスク許容度と投資、貯金額のバランス

リスク許容度とは、どれだけ投資にリスクを取れるのかということです。

例えば独身で20、30代で借金もない状態で定職についている状態であれば、最悪投資でお金を失ったとしても、定期的に収入があるのでリスク許容度は高いと考えられます。

一方で、家庭を持っていてローンも組んでいる状態などではリスク許容度は低いでしょう。将来のために貯金を一定持っておかないといけない状態だからです。

このように、自身の状況に合わせてどれぐらいリスクが取れるのかでも投資、貯金額のバランスは考えないといけません。

投資スタイル

次に投資スタイルによっても投資、貯金額のバランスは影響を受けます。

例えば、投資に時間を当てることができるのであれば、頻繁に株価をチェックすることができるので、ある程度リスクをとって監視をすることができます。

一方で、長期投資を目指している場合には、ほったらかし投資に近いのであまり株価を気にせずに保持することができることが重要になります。

あまりにも投資額が貯金額に対して大きすぎる場合には、株価の暴落時に気になって仕方がなくなり、長期投資の妨げになる可能性もあります。

このように自身の投資スタイルに合わせて、最適な投資、貯金額のバランスを取ることも重要になります。

もし、株価を気にせずに生活をしたい場合には、失っても困らない、もしくは意識しないぐらいの額で投資を始めるのが良いと言えます。

相場環境

三つ目が相場環境です。相場環境の先行きが悪い場合には、投資額を大きく取ることは得策ではありません。

状況に応じて、さらに悪化した時に追加投資ができるだけの手元資金を残しておく必要があるという点と、相場がさらに悪化した時に余裕を持って対処ができるだけの貯金額を持っておく必要があるからです。

投資額があまりにも大きすぎる場合に、相場環境が悪化すると損失額も膨らみ、精神的にも余裕がなくなってしまい、正しい対処ができなくなってしまいます。

一方で、貯金額を多めに残していた人の場合は、相場環境がさらに悪化した場合でも精神的に余裕を持つことができるだけではなく、他の人が投資ができない状況において有利なポジションで追加投資ができるでしょう。

投資、貯金額のバランス目安は

投資、貯金額のバランス目安は、各人のリスク許容度や金銭感覚、額の大きさによっても異なるので一概には言えないのですが、以下それぞれのパターンに分けて目安を考えてみたいと思います。

投資額が貯金額の半分以下の場合

投資額が貯金額の半分以下であれば、ある程度余裕を持つことができるでしょう。例えば200万円の貯金があって、その半分に当たる100万円の投資の場合は、100万円の投資額の50%が毀損した場合であっても、そこまで大きな影響を受けないのではないでしょうか。

投資額が貯金額と同じ場合

投資額と貯金額が全く同じ場合は、ある程度投資経験を積んでいるか、リスク許容度が高い人に限られるのではないでしょうか。

例えば200万円の貯金額がある人がそれと同額の200万円を投資したと考えましょう。

50%損失を被った時に100万近く損することになり、かなり大きな痛手となってしまいます。またこのような状況では、追加投資をする余裕や勇気をなかなか持ちにくいでしょう。

投資額が貯金額の2倍以上の場合

投資額が貯金額の2倍の場合はかなりハイリスクをとっていると考えられるでしょう。

投資に対してかなり時間を割ける人か、もしくは投資経験が豊富、リスク許容度が高い人向きと言えるでしょう。

例えば独身で定職についている、もしくは貯金額がかなり多い場合には、この程度のリスクをとっても問題はないと言えるのではないでしょうか。

例えば貯金が200万円の人と貯金が500万円ある人とでは、そもそも比較ができません。

貯金200万円の人が400万円近く投資している場合と

貯金が500万円近くある人が1,000万円近く等してしている場合

では、同じ割合であっても前者の方が、大きなリスクをとっていると言えるでしょう。

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