小型株・成長株における失敗・損失への向き合い方、学び方

小型株・成長株における失敗・損失への向き合い方、学び方

本記事では、小型成長株投資での失敗について、考えていきたいと思います。
どのような失敗がそもそも考えられるか、失敗をした後の向き合い方や学び方について、実体験をもとにシェアしていきたいと思います。

  • これから、成長小型株に挑戦しようと思っている。
  • 将来的にどのような失敗の可能性があるか事前に知っておきたい
  • 既に小型株の投資で失敗してしまった人

などを対象にした記事となっております。

【失敗】の定義:小型株・成長株投資における失敗

さて、最初から難しい問いかけをしたいと思います。

「失敗」をどう定義するか、ここがクリアにならないと、本質的な学びや成長には繋がりにくいとは思っています。

失敗とは、そもそも自分が定義するものであって、第三者との比較において失敗を定義するのは良くないということです。

例えば、ある小型株に投資をしたとします。それから一年間は鳴かず飛ばずで、株価が半額になったとします。

他の人から見たらこれは、大失敗でしょう。しかし、本人が長期投資を前提に、その企業のポテンシャルと株価のギャップに気づいているのであれば、むしろ新たな機会の到来であって失敗とは定義されません。

もしかしたら、2年後、3年後、もしくは10年後に大化けする可能性だってあります。

ただ、最初の投資仮説に基づき投資をしていたのに、その投資仮説が崩れてしまった場合には、失敗したと判断ができるかもしれません。

これも「失敗」と捉えるのか、そもそもコントロールができない要素なので、「学習」と捉えるかはその人次第です。

参考記事:長期投資向きの銘柄、具体的な選び方、基本戦略を紹介

ルールや仮説に従えなかった投資は失敗

例えば、20%下落したら損切りするというルールを自分で決めていたのに実行できなかったという場合、自分との約束を守れなかったため失敗と考えられるでしょう。

小型株・成長株における「失敗」が何か定義することのメリットは、次への学習に活かせるということです。

失敗を定義せずに有耶無耶にしてしまうと、自分自身言い訳ができてしまいます。

言い訳を勝手に考えてしてしまう人には、残念ながら成長機会は訪れません。

苦しいかもしれないですが、自分で自分の失敗を認めて、次に活かせるということは投資家にとって、とてつもなく重要な要素です。

もちろん、最初の仮説が違うかもしれませんが、自分で決めたルールや仮説に従って行動しないと、何が原因で上手くいかなかったのかの検証ができないため、同じ失敗を繰り返してしまいます。

この点は、投資であろうとビジネスであろうと同じことです。

小型株・成長株への投資は、仮説の設定やルールが重要

小型株、成長株は、大型株に比べてボラティリティーが高いです。

株価が半値になったり、2倍になったりなども当たり前のように起こります。

このような時に、投資仮説や行動のルールを守ることができるか、ここが投資家には問われることとなります。

握力の高さももちろんのこと、投資仮説が違うと思えば、機動的に損切りや投資対象の変更が求められます。

余計な感情は極力排除しなければいけません。一方で、このようなことが誰でもできれば、そんなには簡単なことはないでしょう。非常に難しいからこそ、一握りの人しか投資の世界では成功することができないのでしょう。

参考記事:小型株への投資が難しい理由

失敗を繰り返しながら、株式投資の経験を積むことで成長するしかない

最初から上手くできる人なんていません。これは株式投資に限らず、あらゆることに通じることです。

稀に短期間で大成功を収める人もいますが、そのような人は真似ができる人ではないので、参考にしてはいけません。また、運良くラッキーで株式に成功しても、長期的に見れば成功するかは分かりません。

失敗を経験せずに、短期で株で成功することもリスク

短期間で株式投資で成功した人の顛末を知らない人は多いと思います。たまたまラッキーで運が良かった人は、リスクコントロールを知らずに大きく投資をしてしまい失敗する人も多いのです。

宝くじで当たった人が不幸せになるという話を聞いたことあるでしょう。あれと同じで、運が良いだけで実力がなければ、リスクをコントロールしながら資産を増やすことはできません。

早い段階で運良く株式投資が上手くいった場合こそ、慎重に運が良かったのか、再現性がある手法なのかを見極めることがとても重要となります。

小さな株式投資の失敗は早いうちから経験を

例えば、自転車に初めて乗った時のことを思い出してください。誰も最初からスムーズに乗れた人はいないはずです。

最初は補助があったり、転んだりしながらもバランス感覚やコツを学んで、乗れるようになります。

「失敗」にも立ち直れる失敗と、立ち直れない失敗の二種類があるでしょう。前者の場合には、次に活かせる経験として学習につながるので、むしろ早い段階で経験を積んでおいておいた方が良い失敗です。

しかし、後者の立ち直れないような失敗は、長期で投資という世界に向き合うのであれば、避けなければいけません。例えば、実力以上にリスクを取りすぎたりするような行為です。レバレッジを効かせた投資などはこのような立ち直れない失敗につながる行為ですので、注意が必要です。

参考記事:小型株成長株には、急落、急騰はつきものであること

失敗を前提として株式投資を途中で投げ出さないこと

重要なことはせっかく株式投資をやり始めたのに、途中で投げ出さないこと、自転車を初めて乗る場合であっても途中で投げ出してしまえば、いつまで経っても乗ることはできません。

株式投資も同じです。初心者にありがちなよくある途中で諦めてしまうパターンとしては以下のようなケースです。

・目標や目的を明確にせず、適当に始めてしまう
・試しに投資をしてみたけど、勉強せずに適当に投資をしてします
・マーケット全体の暴落で、損失を出して塩漬けにしてしまう
・新たな投資機会を求めずに、投資に興味を失ってしまう

それぞれのケースをみていき、自分が当てはまっていないかをチェックしていきましょう。

失敗例:株式投資の目標や目的を明確にせず、適当に始める

なぜ、株式投資をするのか、目的や目標を明確にしていないと、上手くいっていないときに投資を止めてしまう確率がグッと高くなるでしょう。

株式投資の目的や目標を明確化することで、格段に投資に対する姿勢が変わり、目線が上がります。

例えば、株式投資は単なる金儲けだけではなく、応援したい企業を見つけて貢献したい、という目的があった場合には、それに合った企業選定ができ、その企業の株価が下落したとしても持ち続けることができるでしょう。

応援したい会社とは、すなわち社会に役に立っている会社であることが多く、最終的に長期で見れば大きなリターンが見込めることだってあります。

まずは、何でも良いので、何のために株式投資を始めたのかというポイントを明確にすると良いでしょう。

このような投資とは何かという本質を学ぶには、名実ともに成功を収めている有名投資家の本を読むのもオススメです。

参考記事:【投資本・決定版】株式投資の本質を勉強するため、おすすめ10冊

失敗例:株式投資の学習・勉強をせずに適当に投資をしてしまう

初心者の人は、本当にこのパターンが多いです。ちょっと小銭を稼ぎたいから、周りから勧められたから始めるというパターンでしょう。最初のきっかけとしては問題ないのですが、やるからにはしっかりと株式投資の勉強をしてから始めましょう。

適当に始めて、たまたま上手くいったとしても再現性がないため、続けていくうちに途中で失敗してしまうでしょう。

そのような失敗から学習ができれば良いのですが、多くの人の場合、まぐれで上手くいってしまうと欲が出てしまい、結局、短期的な思考にはしり、学習が疎かになることが多いです。

初心者の方は、最低限の知識や投資の原理原則を本などから学ぶことをお勧めします。考え方や投資に対する姿勢が身につきさえすれば、後からでもいくらでも挽回はできると思っています。

参考記事:【基礎入門編】これから始める株式投資、オススメの勉強方法を紹介

失敗例:マーケット全体の暴落で、損失を出して塩漬け

このパターンも初心者の方によくありがちなパターンです。直近では、コロナショック時の株価の大暴落で多くの初心者の方が途中で投げ出したのではないでしょうか。

マーケット全体の暴落は、避けられないものという認識が必要です。重要なのは、それによって投資をしている銘柄にどのような影響があるのかという冷静な分析です。

一時的なマーケットの変化はチャンスでもあり、それによって一時的に大きな損失を被ってしまったとしても、株式投資の目的や目標に立ち返り、冷静に判断する必要があります。

もちろん、賢明な判断で投資を諦める、株式投資から身を引くという選択も立派な判断です。重要なポイントとしては、感情的になって判断せずに、冷静になって客観的に判断するということです。

多くの成功している投資家は、数多くのクラッシュを経験しています。しかも、それらは今回のコロナショック以上のものです。それでも這い上がって、諦めずに投資をし続けたこと、学習をし続けたからこそ、彼らの今があります。

そのような株式マーケットにおける振る舞いや成功している投資家の考え方を学ぶことも重要でしょう。

特に長期的な目線で考えるということは多くの人がなかなかできないポイントなので、ここは意図的に学ぶ必要があると思います。

失敗例:新たな投資機会を求めずに、投資に興味を失ってしまう

これは、長年株式投資をしている方にも訪れる壁だと思います。ある程度、投資をやっていると、新しいものはなくなってくるため、株式投資の学習や勉強にかける時間を取らなくなることがあります。

それによって、株式投資そのものに興味を失ってしまい、本来巡り会えたはずの新たな投資機会を逃してしまうというパターンです。

時代とともに、世の中のニーズは常に変わっていくものであり、企業も絶えず変化し続けています。

過去調査した企業も、数年後には大きく変化していることだって数多くあります。そもそも企業は変化し続けないと生き残れないからです。

定期的に投資に関して勉強する時間を持つことは非常に重要で、生涯現役で勉強や学習をし続けなければいけないものと言えるでしょう。

そういう意味では投資ほど、飽きることがない領域と言えるのではないでしょうか。それに気づけた人は幸運とも言えるでしょう。


効率的に株式投資を学ぶ方法

個別の銘柄を細かく全てチェックする時間がない方には、いくつか効率的に勉強する方法があります。

方法①:著名な投資家の本を読むことで投資の本質を学ぶ

王道ですが、株式投資の本質を理解しておくことで、闇雲に銘柄をチェックする手間が省けます。

初心者の方は、早い段階で本質的な考え方や思考方法をウォーレンバフェットをはじめとした著名投資家の本を読み、インプットしておくことが長期で役に立つものだと信じています。

参考記事:【投資本・決定版】株式投資の本質を勉強するため、おすすめ10冊

方法②:無料のセミナーに参加して、学習すべきポイントだけをつかむ

無料提供という範囲の中で、とりあえず学習するべきポイントだけを抑えてしまうという方法です。

投資やお金に関する基礎を身につけることは、年齢の若い早いタイミングで身につけておくべき長期で役立つ教養となります。


関連サイト:
・株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー
【公式】https://www.f-academy.jp/
・投資の達人になる投資講座
【公式】https://toushi-up.com/
・女性のためのマネーセミナー【スクロール】
【公式】https://www.scroll-moneyseminar.com/
・【女性限定】マンツーマンでお金のトレーニング「ABCash」
【公式】https://www.abcash.co.jp/

方法③:SBI証券アプリのスクリーニングでとにかく絞り込む

さまざまな指標を組み合わせてスクリーニングすることで、効率的に個別の銘柄に巡り会うという方法です。

3,600以上ある銘柄も上手なスクリーニングの方法で、素晴らしい銘柄と巡り会うことができます。

参考記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

参考記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】