起業家に向いている人、商売人気質が起業家に向いている理由
- 2018.04.15
- スタートアップ
タイプ1. 商売人気質、金儲け最優先
このタイプは多くの起業家にいる気がする。ただ注意して欲しいのがここでは商売人気質を持った起業家ということ。
単純に金儲けしたいという欲求だけで動いている起業家ではない。
商売人気質とは何かと言うと、何らかの形で、ビジネスの本質、顧客がいてニーズに応えることで対価を得て、利益を上げるという一連の活動を何らかの理由によって、若い頃から経験していること。
これらの人々は、家柄が経営を行なっているとか、両親が自営業で商売を間近で見てきたような人々が当てはまる。
そのため、自分自身ビジネスに対しての感覚が研ぎ澄まされているのか、若い頃に商売を自分で小さくても始めていて、ビジネスの感覚を身につけている人材である。
ビジネスの現場では、勝ち、負けがあり、泥臭くもどのように利益を上げるかを理解しているため、起業してからも成長スピードが早いと思われる。
このタイプの人材は、特に領域とかビジネスモデルに拘りないが故に、いかにして利益を上げるのかというビジネス活動そのものに興味がある。
したがって、いかなる状況においても、躊躇せず変化をすることができる可能性があり、環境の変化や、前提の変化に対しても柔軟に対応ができるのだろう。
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タイプ2. 過去の業界経験の延長から起業するタイプ
このタイプは実は起業家の中でも一番多い部類に所属するかもしれない。
入社した会社で一定の経験を積む中で、専門性を身につけると共に所属する業界での課題を見つけて、新しい事業を立ち上げるために独立するタイプである。
例えば、最近見つけた上場企業の、マークラインズ(証券コード3901)の代表、酒井氏は、日産自動車の調達部門に、14年間勤めたのちに、自動車産業に特化したプラットフォームMARKLINESを事業化している。
同氏は、調達部門で勤めていたからこそ、自動車産業の系列化が複雑に進んでいて、海外含めて、末端の部品メーカーにアプローチをすることが困難であること、しかし、グローバル化の流れでニーズはあることを身を持って実感していた。
このようにある業界に所属しているが故に、実際のニーズと現状のギャップを身をもって理解して、課題を解決するために起業するタイプの人材を指す。
このタイプの起業家は、課題認識や業界とのネットワークも確立されているため、確度が高いと言える。
タイプ3. とにかく飛び込んでみる、無計画タイプ
このタイプは注意しなければいけない。そもそもの起業家の目的、本人の動機が明確になっていないため、途中で困難に陥る可能性が高い。
ただ、このタイプでもそれを乗り越えてしまう人がいる。
それは、圧倒的な行動力で、業界に入り込み、短期間で業界の課題を見つけ、新たなサービスを事業化できる人材である。
このタイプは非常に稀だ、というのも圧倒的な行動量とセットで、業界の課題を短期間で見つけるだけの洞察力、考える力がないといけない。
一般的に、この力を両立している人材は非常に稀であり、どちらか一方であるケースが多い。
タイプ4. 戦略的かつ計画的に起業するタイプ
このタイプは、比較的頭が良いもしくは高学歴、起業前の前職が有名な企業というパターンが多い。
しかし気をつけなければいけないのが、このタイプの人材は、本質的な社会のニーズや課題をしっかりと認識していない可能性が高いということである。
絵を書くことと、実際にやることは全くの別物であって、計画通りいかないと、柔軟な戦略変更が難しい、もしくは実行する段階で、心が折れてしまう可能性が高い。
先ほどのタイプ3と同様なのだが、このタイプの人材は、業界の中に入って事象を見る、洞察力や分析する力は強い。
そのため、業界の課題やニーズを見つける、吸い上げることは得意である可能性がある。
したがって、このタイプの人材に、+αで圧倒的な行動量が伴っている場合、上手くいる可能性が出てくる。
最終的に、どのタイプの起業家が確度が高そうか。
私個人的な意見で全く根拠はないが、感覚的には、
タイプ1 > タイプ2 > タイプ3 = タイプ4
のイメージである。
もちろん参入する業界や起業する国などの環境に左右されることは間違いないが、ビジネスの本質を理解している商売人気質と、業界の課題を理解しているタイプの起業家は他に比べて、相対的に優位なポジションにいる気がする。
タイプ3に関しては、創業期の圧倒的な行動量を必要とするフェーズにはマッチしそうだが、果たして洞察力、分析力など地頭を自ら向上させることが後々できるかどうかということが懸念点である。
タイプ4に関しては、分析的に頭で考える習慣が身についてしまっているケースがあり、圧倒的な行動量を両立しえない可能性が高い。
今後も色々な企業や人と会っていく事で考察を深めていきたい。
ベンチャー上場企業の経営者も企業分析とともに調べているので、経歴を調べると参考になります。
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