仕事で圧倒的に成長する方法は、全てトレーニングの原則から学べる
- 2020.07.13
- 自己啓発
仕事で成長するための方法について学ぶため、トレーニングの原則と自己成長の関係性について考察を進めていきます。
参考記事:仕事で自己成長するためには、トレーニングの過負荷の原則から方法を考える
前回は特にトレーニングの7つの原則のうち、過負荷の原則を仕事に置き換え、どのように自分に負荷をかけて成長できるかについて方法を紹介していきました。
今回の記事は、その他の原則を特に仕事における自己成長に結びつけて考えていきたいと思います。
仕事成長のヒント:トレーニングにおける7つの原則
前回の見直しとして、トレーニングの7つの原則を以下に再度まとめておきます。
・過負荷の原則
・斬新性の原則
・継続性の原則
・個別性の原則
・意識性の原則
・特異性の原則
・可塑性の原則
それでは、それぞれ順を追ってみていきます。
漸進性の原則と仕事における成長の関係
漸進性の原則とは、その名の通り、少しずつ順を追って進んでいくことです。
トレーニングにおいては、負荷のかけ方を少しずつ上げていきます。
例えば、ベンチプレスで40kgが上がるようになったら、次は2.5kg増やしていく。
といった少しずつの負荷の上げ方が漸進性の原則に当てはまります。
漸進性が必要な理由
なぜ、漸進性が必要なのかというと、身体は急激な変化に対応ができないからです。
40kgしかベンチが上がらない人が、急に80kgに挑戦しても身体が対応できないばかりか、怪我の恐れがあります。
継続して、トレーニングを続けるためには、漸進性の原則に沿って徐々に負荷を上げて、トレーニングを継続することが重要です。
仕事における成長に当てはめる
では、この原理を仕事における自己成長に当てはめてみましょう。
前回の記事で、仕事における負荷のかけ方の具体例は提示してきました。
関連記事:仕事で自己成長するためには、トレーニングの過負荷の原則から方法を考える
その負荷のかけ方を少しずつ順を追って上げていこうということです。
例えば、負荷を上げたいからといって難易度の高い仕事に挑戦しようと意気込んでも、これまで一従業員だった社員が、100名の従業員のトップ、経営者にはなれないということです。
仕事の成長にも適度な負荷の設定が重要
これは極端な例ですが、自分のこれまでの経験、実力からあまりにもかけ離れた仕事に挑戦するのは、漸進性の原則に反します。
漸進性の原則に従うのであれば、負荷のかけ方をいきなり急激に変化させるのではなく、少しずつ負荷を増やしていくというやり方が重要です。
仕事において、急激な負荷のかけ過ぎは体調や精神面に支障をきたしてしまう可能性があるので、こちらも要注意です。
仕事の量も徐々に増やしていく
仕事内容だけではなく、仕事時間についても負荷をかけたい場合にも同じことが言えます。
例えばこれまで1日8時間労働だった人が労働時間を増やそうとして、いきなり1日15時間を目指すのは間違いです。
漸進性の原則に従うならば、まずは30分ずつ伸ばしてみて、1週間30分伸ばすことができたら、次の週は1時間伸ばしてみる。
負荷を一度あげると、身体がその負荷に慣れるためには一定時間が必要なので、こういった具合に徐々に負荷を上げていくことが重要です。
継続することが前提
時間が経てば、これまで負荷と感じていたことも負荷ではなくなり、次の新たな負荷を自分に与えることができ、長期での成長が見込まれるのです。
もちろん、たまに急激な負荷を乗り越えて、圧倒的に成長する人もいますが、このケースは稀です。
こういった人たちは、これまでも急激な負荷を乗り越えてきたような経験をしている場合が多く、一般の人が安易に真似をするのはよくありません。
よく考えてみてください、ベンチプレスを40kgしか上げられない人が100kgなんていきなり上げられる訳がないのです。
仕事においても、自分の実力とどれだけの負荷に耐えられるかということを客観的に把握して、長期での成長を視野に入れた漸進性の原則に沿った負荷のかけ方が、自然なのでしょう。
継続性の原則と仕事における成長の関係
継続性の原則とは、成長にはある程度の期間の時間がかかる、継続することが必要ということです。
目指している結果は短期的に簡単にすぐには表れないということです。
継続して、小さな一歩を積み上げてこそ、最終的に目指している結果が表れるということ。
人は短期で物事を考えがち
多くの人が、ダイエットや運動で挫折してしまうのは、短期的に物事を考え過ぎてしまっていて、この継続性の原則を理解していないからかもしれません。
求めている結果の難易度が高ければ高いほど、その結果を手にするには時間がかかるものです。
成功している人の背景を知ることは重要
いわゆる一流と呼ばれる人たちは、我々の目にはその結果を手に入れた状態しか映りません。
しかし、その背景で血の滲むような努力を何万時間としているのです。
肉体的トレーニングだけでなく、仕事においても同じことが言えます。
正しい負荷をかけてトレーニングをして、繰り返すことによって最終的に求めている結果にたどり着くことができる。
やり続ける、途中で諦めないこと
負荷を一時的に上げると、うまくいかないことや、一時的なスランプに陥る可能性がありますが、継続性の原則を理解して、挑戦し続けることが重要です。
最後まで諦めなかった人が、最終的に求めている結果を得ています。
この継続性の原則は、成長に対する根本的な姿勢や考え方に影響を及ぼす、特に重要な原則でしょう。
短期的に結果が出なかったとしても、「結果を出すためには積み上げが必要で、今の時期は必要な時期だ」と継続性の原則を思い出し、続けることが大切となります。
継続性の原則に従い、長期での目標達成には習慣化が欠かせません。習慣化に関しては、以下記事で紹介しています。
関連記事:目標達成のコツ、習慣の力を活用、モチベーションを維持し目標達成を目指す。
個別性の原則と仕事における成長の関係
個別性の原則とは、トレーニング内容や負荷のかけ方は個々人によって異なるということです。
仕事おける自己成長を考えると、他人のやり方やアドバイスをそのまま鵜呑みにして自分に当てはめない方が良いということです。
負荷のかけ方や成長の仕方は人それぞれ、急激に短期的に負荷を上げることで急激に成長する人もいれば、少しずつコツコツゆっくりと負荷をかけて成長する人もいます。
他人からの助言を鵜呑みにしない
最初のきっかけとして、他人のアドバイスや方法に基づいて挑戦するのはありですが、個別性の原則を理解した上で、自分に合った方法を常に模索する姿勢が大事です。
他の人が実践してうまく行った方法が必ずしも自分に当てはまるとは言えません。
理由としては、人それぞれ前提条件や環境が異なるからです。
また、何が要因としてその人が成長したか、という点においても単純に一つの要素だけではなく、複数の事柄によって起こっている可能性もあります。
自分にあった方法が何か、ということを実践しながらカスタマイズしていく必要があります。
意識性の原則と仕事における成長の関係
これは、トレーニングにおいて、何を目的にトレーニングしているか、どこの部位をトレーニングしているのかを意識することです。
例えば、腹筋をしているときに、どの部分を鍛えているのか(この場合はお腹)を意識してトレーニングした方が効果が上がるということです。
目的意識を持って仕事に取り掛かる
仕事における自己成長に当てはめてみると、目の前の仕事の内容が何に繋がっているのか、目的意識を持って仕事に取り掛かることが意識性の原則に当てはまります。
ただ、漫然と仕事に取り掛かるのではなく、一つ一つの仕事の意味や目的を理解することで成長は加速されます。
例えば、データを入力するような単純作業であっても、この仕事は経営陣が意思決定する際に使用できるデータの基となるのだと理解できれば、何のための作業なのか、そしてそれ以上にデータそのものの意味や内容に意識を向けることができるかもしれません。
仕事の意義やビジョンに意識を向ける
また、この仕事が誰の役に立っているのか、この仕事によって何が実現されるのか、という点に意識を向けると、仕事に対する考え方や姿勢が変わることも期待できます。
例えば、清掃スタッフであっても、自分の仕事によって、お客様に気持ちの良い時間を提供すると考えている人と、そうではなく給与をもらうための時間でしかないと考えている人では、行動に雲泥の差が出てくるとは思いませんか?
自分が日々行っている仕事によって、どのような影響が周りにあるのか、一度考えてみるのは良いきっかけかもしれません。
全ての仕事は何かしらの役には立っているはずです。そうでないのなら、その仕事は価値のない仕事であり、新しい仕事に取り組む必要があります。
特異性の原則と自己成長の関係
特異性の原則とは、トレーニングの内容とその効果は対応しているということです。
つまり、求めている結果に沿ったトレーニングを選択しないと意味がないということです。
仕事における自己成長でも、自分がどのようになりたいのかという結果をイメージして、強化する部分を意識しないといけないということでしょう。
例えば、自分はマーケティングのプロになりたいと思っていて、仕事内容が管理系の仕事でしたら、マーケティングのトレーニングはいつまで経っても得られません。
自分が目指している結果に沿ったトレーニングを仕事上でも考えなければいけないということです。
現状、もしその機会が得られないのであれば、社外や他の機会を探すということも選択肢に入ってくるでしょう。
関連記事:転職活動で失敗しない、就職先のミスマッチを回避するための方法を紹介
可塑性の原則と仕事における成長の関係
トレーニングにおける可塑性の原則とは、トレーニングによって成長した筋肉は、トレーニングを止めると元の状態まで戻るということを指します。
つまり、トレーニングを怠ると元の状態に戻ってしまうということです。
常に一定の負荷をかけ続ける必要
これを仕事における自己成長で考えてみると、これまで負荷を与えて仕事においてトレーニングをしてきたとしても、負荷を弱めてしまうと元の状態に戻ってしまうということが言えます。
つまり、一度緩い環境に戻ってしまうと、これまでトレーニングによって蓄積された実力も衰えてしまうということでしょう。
常に一定の負荷を与え続けないと、成長は持続することができないということを表していると思います。
仕事における成長が止まった場合のヒントになる
仕事における成長とトレーニングの原則を紹介してきました。
これらの原則を理解することで、成長のスランプがなぜ起こったのかということを理解できると思います。
現在、成長できていないなと思う場合には、それぞれの原則を振り返ってみて、何が原則に従っていないのかチェックしてみることをお勧めします。
例えば、以下のようなケースがあるかもしれません。
・漸進性の原則に従わずに、あまりにも高すぎる目標設定をしていた。
・継続性の原則を理解せずに、短期で成果を求めすぎていた。
・個別性の原則を理解せずに、他の人のアドバイス鵜呑みにしすぎていた。
・意識性の原則に従わずに、目的意識を持たずに漫然と仕事をしていた。
・特異性の原則を理解せずに、トレーニングが何につながるかを意識していなかった。
・可塑性の原則を理解せずに、緩い環境で負荷が足りない状況で仕事をしてしまっていた。
トレーニングの原則を理解するために、仕事でいきなり置き換えるのが難しいという場合には、筋トレやスポーツなどで置き換えてみると良いかもしれません。
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