努力を継続するコツ。正しい努力、毎日の「1%」の積み上げが人生を変える
- 2020.06.15
- 自己啓発
日々の努力の積み重ね、それに伴う成長はいかに重要かということは、誰しもが耳にしたことがあることでしょう。
しかし、果たして継続した努力を長期に渡って継続ができている人がどれほどいるでしょうか。
ほとんどの人が、道半ばに努力を諦めてしまっているか、そもそも正しい努力ができていないと筆者は考えています。
本記事では、正しい努力とは何か、そして毎日の少しの努力による成長がどれだけのインパクトになるのかを、グラフに基づいて説明していきたいと思いっています。
・努力をしたいけど継続がなかなかできない方
・圧倒的に成長したいと思っている方
・毎日、少しずつだけど成長したいと思っている方
などに読んでもらいたい記事となっています。
継続した努力「1%」の毎日の成長で、1年で「3700%」成長
まずは、下のグラフをみてください。こちらは1年間、毎日前日よりも「1%」だけ成長した場合にどのような成長曲線を描くかという図となります。
Day 1の状態を1として、毎日「1%」だけ前日より成長した場合のグラフです。
ここから読み取れるのは、同じ成長スピードで毎日努力を積み重ねていくと、日数が経つごとに成長のスピードが増すということです。
そして、最終的には自分でも想像していないほどの成長に到達するということ。
毎日1%の成長で、365日目には最初の37倍にも到達します。
いかに日々の努力の積み重ねが大きなインパクトとなるかが理解できるグラフだと思います。
地道な努力を継続する期間があって、大きな飛躍的成長がある
そして、二つ目にグラフから読み取れるのは、250日目あたりから急激に成長スピードが上がるということ。
つまり、地道な努力を継続する時期が一定あってこそ、その後に大きな飛躍につながるということです。
いきなりグッと成長するというよりは、2/3の期間は緩やかに成長する期間であり、あるところを境に急激に成長します。
私は人の成長も同じだと思っています。
地道な努力は、すぐには結果として目に見えない、しかし着実に足固めはしている。
そしてある閾値を境に、急激に成長をする時期があります。
継続的に「1%」マイナス成長の場合は、急激に退化する
次に毎日「1%」マイナス成長の場合のグラフを見てみます。
当たり前のことですが、成長は止まるだけではなく、初期の頃に加速的に後退します。
そして後退のスピードも加速度的に緩やかになるのですが、これは1%成長した場合とは真逆のこと。
つまり、後退に関しては、初期的に急激に後退するため、目に見える形ですぐに後退が分かるということです。
1日の変化がたった「1%」だとしても、こんなにも変化が出るということを、よりビジュアルにイメージできたと思います。
日々の1%の成長は目に見えなくても、長い期間蓄積されるととんでもない差を生むこと。
これを理解してもらえれば、毎日の過ごし方は変わるのではないでしょうか。
成長に繋がる正しい努力とは
ここで重要なポイントとして、何でも努力をすれば良いと言う訳ではありません、正しい努力をしなければいけません。
正しい努力とは、自分が求めている成果につながるような努力をさします。
成果を上げるとはどのようなことかという点については、成果を上げる方法、ポイントまとめ、今日から成果を出す人間になろうを参照ください。
例えば、目標としてフルマラソン完走を掲げていた場合に、筋トレばかりをしていては、いくら努力をしたからといって成果につながるような成長には繋がりません。
・自分が目指しているゴール、成果を明確にする
・ゴールを達成するための計画、マイルストーンを立てる
・正しい努力が継続できているかを確認、修正する
このポイントを明確にしない限り、正しい努力はできません。それぞれのポイントを以下で見ていきましょう。
自分が目指しているゴール、成果とは何か
正しい努力をするために、一番始めにやるべきこととしては、ゴールや求めている成果を明確にするということです。
具体的にゴールを明確にしたAさんと、ゴールが不明確なBさんで、考えていきましょう。
Aさん(ゴール明確):
ゴール:半年後のフルマラソン完走
Aさんは、具体的な努力をする前に、ゴールを明確化しました、目指したいゴールはフルマラソンの完走だと、また具体的な日付も決めることで、いつまでに何をするのかを明確にできると考えました。
Bさん(ゴール不明確):
ゴール:不明確、ランニングを健康のためにも習慣化したいなと思っている
一方のBさんは、具体的なゴールを設定せずに、ランニングをスタートさせました。具体的にいつに何を目指すのかいうことを決めずに、とりあえずランニングをしようと決めました。
ゴールを達成するためのマイルストーン、計画を立てる
次に、現状とゴールのギャップを踏まえた上で、ゴールを達成するためのマイルスーンや計画を立てる必要が出てきます。
これは、先ほど具体的に例示したAさんとBさんとでは圧倒的に差が出てくることが分かります。
Aさん:
ゴール:半年でのフルマラソン完走
現状:10kmが最大での完走距離、所要時間1時間
ギャップ:走行距離が短く、基礎体力が足りていない
マイルストーン:ハーフマラソンを3ヶ月以内に完走し、最低でも月間100kmを目指す。
計画:週末に合計20km、平日に10kmを3日で分けて走ることとする
Bさん(ゴール不明確):
ゴール:不明確、ランニングを健康のためにも習慣化したいなと思っている
現状:ゴールが決まっていないので、現状分析をする必要もない
ギャップ:ゴールが定まっていないので、ギャップも分からない
マイルストーン:ギャップがわからないので、マイルストーンも立てられない
計画:計画も立てられない
正しい努力が継続できているかを確認、修正する
ゴールからの逆算から、計画やマイルストーンを置くことができれば、実際に実行に移っていきます。
そして、実際に実行してみると、上手くいかなかったり、想定していたよりもギャップが大きかったりなど、新たな発見があります。
その発見に基づいて、努力の仕方の軌道修正が求められます。ここでもAさんとBさんとでは差が出てきますので、具体的に見ていきましょう。
Aさん:
計画:週末に合計20km、平日に10kmを3日で分けて走ることとする
実行して分かったこと:関節に痛みを抱えてしまい、練習量をこなせない。走り方に問題がある可能性があると分かる
努力の方向性の修正:根本的に関節に負荷がかからない走り方を学ぶ必要があるため、短期的なスクールに通うことにした。
Bさん:
計画:特になし
実行して分かったこと:特になし、漫然と目標を決めずにランニングしているだけ
努力の方向性の修正:特になし、ランニングは適当にできているため満足
現実世界にもBさんは多く存在し、Aさんと圧倒的な差が開いている
これまでAさんとBさんとの比較をしてきましたが、圧倒的に差があることを理解できるのではないでしょうか?
半年後、どちらの方がより長距離を走れているようになっているでしょうか。明らかにAさんであるということが分かるでしょう。
Aさんは、ゴールが明確だったため、何をすべきか、そして初期で計画したプランに対して修正もできています。
本質的に重要なポイントとして、走り方そのものを学びにいくということに気づけたのは、とても重要なポイントであり、Bさんは漫然と走っているためここには気づかないでしょう。
Aさんがこの重要なポイントに気づけたのは、ゴールが明確であったこと、そしてそれに向けての努力をしっかりこなしていたからです。
AさんとBさん、具体的な事例を見れば分かるのですが、世の中にはこのように2種類のタイプの人間がいるでしょう。Aさんのような人は、他の分野、例えば仕事においても圧倒的に成長できます。
このような正しい努力のプロセスの仕組みを理解することができれば、どのような領域でも、圧倒的なスピードの差で成長することができます。
努力を継続するコツ、「1%」の成長を毎日するためには
最後に、努力を継続するためのコツについて考えていきましょう。
これは、計画やマイルストーンを決めた後、毎日それをどのようにして継続的に実行するかというポイントです。
答えは以下の通り、単純です。
努力すること自体を、日常生活の中で習慣化にしてしまう
これに尽きます。
習慣化してしまえば、努力は努力でなくなり、毎日食事をするかのように当たり前のこととなります。
努力=辛いものは間違った考え方
努力=辛いもの、続けるのが大変
と考える人には、この努力を習慣化するというポイントが欠けているでしょう。
歯磨きするのは大変ですか?お風呂に入るのは大変ですか?食事を取るのは大変ですか?
それらは、自然とできているはずです。なぜなら当たり前のように日常生活の中で習慣化されているからです。
その行為をすることに、何の躊躇もなく、スムーズに取り掛かることができる状態、これが習慣化です。
努力すること自体を習慣化してしまえば、努力は努力ではなくなるのです。
少し分かりづらくなってしまいましたが、努力の積み重ねを習慣化するということがポイントです。
習慣化のプロセスとは
分かりやすく、歯磨きを習慣化することを考えみましょう。
子供は歯磨き自体が苦手な子もいますよね。誰しもは最初は歯磨きを習慣化できていなかったはずです。
最初は親に言われるために仕方なくやっていた状態が、繰り返し繰り返し毎日やるうちに、習慣化されます。
習慣化のプロセスのポイントを以下でまとめます。
・行為が習慣化するために定着するためには時間を要すること
・定着するまでは、強制的に行為を繰り返す必要があるということ
・一定期間を過ぎると定着して習慣となる
仕組みを作って、努力を習慣として継続させる方法
明確に努力すべき行為が決まったら、最初の数週間は嫌だと思っても強制的に繰り返すようにすることが重要です。
そうは言われても、自分だけで習慣を定着させる場合にはどうしても甘くなってしまう、という問題が発生します。
その時には、自分なりの仕組みを作ってしまえば良いのです。
私がお勧めする方法は、チェックシートを作り、毎日チェックするという方法。
イメージは以下のような感じです。できた場合は、「○」、できなかった場合は「X」とチェックをするということです。
・左の列に努力する行為を記載する
・月曜日から日曜日までの1週間単位で記入していく
・できたか、できなかったかの丸、×で記載。(私はローマ字のoオーとxエックスで代替)
・1週間経ったら、日付の部分だけを入れ替える。
・1週間経ったら、それぞれの行為について振り返る、なぜ、できなかったのか。
・毎朝起きたらすぐに、昨日の行為を振り返りチェックシートに記載する。
このチェックシートの利点としては、
・進捗が見える化される
・努力するべき行為を毎日チェックするので意識づけされる
・「○」が積み上がると達成感を味わえる、モチベーションに繋がる
・できた、できなかったの振り返りができて、改善につながる
など、利点が多々あります。
関連記事:目標達成のコツ、習慣の力を活用、モチベーションを維持し目標達成を目指す。
正しい努力が継続できれば人生が変わる
AさんやBさんの例などを具体的に考えてみると、行動に圧倒的な差が出てくることが理解できたと思います。
毎日を忙しく過ごしていると、このようなポイントは気づきにくくなるのですが、人生の早い段階で、この正しい努力のプロセスを身につけることができれば、圧倒的に差がつくと思います。
本記事を読んで、気づいただけにならず、実際に行動に移してみることがとにかく重要です。
まずは、小さくても良いので、何か目標やゴールを決めて具体的な行動に移してみることをお勧めします。
最後に以下ポイントをまとめておきます。
・1%の積み上げがとんでもない成長につながる
・1%の積み上げは、マイナスの場合も同様な働きをする
・努力にも正しい努力、間違った努力がある
・努力は習慣化すれば、苦ではなくなる
・努力を習慣化するには、仕組みとツールを活用する
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