エンカレッジ・テクノロジ(3682)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2019.02.24
- 株式投資
セキュリティ関連銘柄は今後ますますニーズが増すであろうと思い、セキュリティ関連銘柄、かつ中小型株を中心にリサーチをしています。
前回のセキュアヴェイルに引き続き、今回はエンカレッジ・テクノロジ社を調べてみました。
関連記事:セキュアヴェイル (3042)ブログで企業分析|サイバーセキュリティ注目小型株
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/1)
時価総額:45億円
PER(予):29.44倍
PBR:1.44倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:1,622
2017年:1,871
2018年:1,897
2019年:2,268
2020年:1,928
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:612
2017年:471
2018年:408
2019年:564
2020年:162
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:430
2017年:336
2018年:290
2019年:407
2020年:83
ROE推移
(単位:%)
2016年:16.4
2017年:11.7
2018年:9.5
2019年:12.1
2020年:2.5
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:1,546
2017年:1,627
2018年:1,865
2019年:2,323
2020年:2,040
キャッシュフロー推移
営業活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:595
2017年:445
2018年:683
2019年:756
2020年:64
投資活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-487
2017年:-278
2018年:-293
2019年:-211
2020年:-174
財務活動のキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:-49
2017年:-86
2018年:-152
2019年:-86
2020年:-173
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:107
2017年:167
2018年:390
2019年:545
2020年:-110
エンカレッジ・テクノロジの事業内容
※以下は、2019年に調査した内容となります。適宜追記してきます。
エンカレッジ・テクノロジは、幅広い製品ラインと優れた技術により、企業におけるシステム運用管理と統制、セキュリティ対策をご支援します。
会社HPを見れば分かるのですが、エンカレッジテクノロジのプロダクトは、企業におけるシステム運用管理と統制、セキュリティ対策を支援するものです。
製品群は、マルウェア対策、証跡管理、アクセス管理、システム管理など、監視・管理系が多いような印象を受けます。
ソリューションページを見れば、どのような課題に対して、どのようなソリューション提供をしているかが理解できます。
この中でも主力商品は、「ESS REC」と呼ばれるシステム証跡監査ツールとみられます。
システム証跡監査ツールの導入と同時にクロスセルとして特権ID管理ツールとして「ESS AdminControl」を導入する戦略が伺えます。
主要な業界は金融業界であることが伺えます。
金融業界向けのストックビジネスモデルといえば、関連銘柄としてはショーケース社が挙げられます。
関連銘柄:ショーケース・ティービー(3909)ブログで企業分析|WEBマーケティング支援ツール提供、注目小型株
エンカレッジ・テクノロジ社注目すべき点
・保守サポートサービスの販売実績の比率が高い、2018年度 931百万円と全体の50%近く。
・保守更新率が高い(=安定したストックビジネスモデル)
・現金保有残高が高い、キャッシュリッチな会社
・次期主力製品、ESS AdminGateは中小企業向けに導入しやすい製品、サブスクモデル
懸念点
以下、2018年度3月期有価証券報告書より
・NTTデータへの売上依存度が高い、16.5%
・ライセンス事業の販売実績が前年同期比で – 10%
・ESS RECへの依存度が高い、販売実績352百万円
・金融業界がマイナス金利の影響で低迷気味
・IT人材確保の競争が激化
分析コメント
以上、セキュリティ関連銘柄かつ小型株の注目株の一つとしてエンカレッジテクノロジ社をみていきました。
セキュリティ製品の中でも割とニッチなコア商品を有し、金融業界に強くストックビジネスを構築していることが強みということが理解できます。
これまでの実績からキャッシュを着実に積み上げて高い水準をキープしているので、安定した財務基盤という点も高評価。
一方で、成長性に関しては、今後の新製品群のクロスセルや中小企業向けの新たな展開がどの程度進展するかという点にかかってくると思われます。
大きなトレンドとしては、セキュリティ意識の高まりもあり、追い風と考えられるので、監視銘柄の一つとなりそうです。
最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。
方法①:無料の勉強会・セミナーに参加して体系的に基本を学ぶ
独学で学ぶ際に、無料セミナーに参加することは手軽でおすすめです。
セミナーでは、必要なポイントに絞って学ぶことができ、かつ、一般的な投資参加者の視点を得ることができます。
【無料開催中の勉強会・セミナーの一覧】
◎株式投資の学校
受講生の7割以上がプラスの運用成績を出している、ファイナンシャルアカデミーの人気スクールです。
体験セミナーでは、①お宝銘柄が見つかる3つの基本、②売買タイミングを判断する重要視点、③安定的に利益を出すためのリスク管理法、の3つの視点を学ぶことができます。
8割が損をすると言われる株式投資で、運用実績がマイナスのスクール受講生は、わずか9.4%とHP上では明言しているので、コンテンツにはかなり自信があるのでしょう。
>>【公式】https://www.f-academy.jp/
◎お金の学習・相談サービス『マネイロ』
資産運用やお金の増やし方をプロから動画視聴形式で学べるサービスです。カメラオフ+発言なしで気軽に参加できます。
つみたてNISA、iDeCo、投資信託などの資産運用について、初心者の方にもわかりやすいコンテンツです。
オンラインセミナーは1回30分、スマホでの視聴もOKなので、自宅やカフェからも気軽に参加できるのは嬉しいポイントです。
>>【公式】https://moneiro.jp/
◎投資の達人になる投資講座
投資初心者から経験者まで累計25万人以上が受講したオンライン投資セミナーです。
特徴としては、①講師が営業マンではなく投資の実践者なので、投資のリアルな話が聞ける点、②世界三大投資家ウォーレン・バフェット氏の元義娘、株式投資分析の世界的権威ジェレミー・シーゲル教授など著名な方々から直接情報を得ている点、③他で聞けない投資のノウハウが得られる点、です。
2021年には、最も信頼されるオンライン投資セミナーにも選ばれています。
>>【公式】https://toushi-up.com/
方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用する
SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用して銘柄を見る習慣をつけることも効果的です。
スクリーニング機能を使うと、さまざまな指標を組み合わせて効率的に銘柄を見つけることができます。
SBI証券では3,600以上の銘柄が取り扱われていますが、スクリーニングを上手に活用することで、素晴らしい銘柄に出会うことができます。
関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
投資家の視点や戦略を学ぶことで、市場の動向やリスクの評価についての理解が深まります。
また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。
[…] セキュリティ関連銘柄は過去にセキュアヴェイル社やエンカレッジテクノロジ社もいくつか調べましたが、当社は米国のセキュリティ製品を輸入販売すると同時に自社製品を開発しています。 […]
[…] エンカレッジ・テクノロジ(3682)事業分析、株価|セキュリティ関連注目銘柄 […]