カオス理論とは何か、人生やビジネスとの関係性について
- 2019.04.19
- 自己啓発
本日のテーマは「カオス理論」、読者の中には聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
カオス理論とは何か、私たちの人生とカオス理論との関係性について、備忘録的に考えていきたいと思います。
カオス理論とは
カオス理論とは、
カオス理論(カオスりろん、英: chaos theory、独: Chaosforschung、仏: Théorie du chaos)は、力学系の一部に見られる、数的誤差により予測できないとされている複雑な様子を示す現象を扱う理論である。カオス力学ともいう
出典:Wikipedia
カオス理論そのものは高度な学問の理論です。Wikipediaに詳細が説明されていますが、一般人にとっては理解するのは到底難しい内容です。
その中で分かり易く、カオス理論のエッセンスだけ取り出してみましょう。
重要なポイントとしては以下の通りです。
・世の中は、原因と結果といった線形の関係性だけで単純には説明できない
・初めの小さな条件の違いによって、結果が大きく変わってしまうということがある 。(初期値鋭敏性)
カオス理論は仏教とも似ている考え
カオス理論の有名な例えとして、バタフライエフェクトというものがあります。遠く離れたバタフライの一つの動作が、竜巻を引き起こす可能性があるという事です。
これは、世界の全てが連動しているという事でしょう。
そして小さなきっかけであっても必ず何かしらのインパクトを与えるという事。
また小さな条件の違いによって、それが増幅されて結果は大きく異なる可能性があるということを示しています。
なぜ、全てが連動しているのかというと、これは宇宙とか、量子力学の話になってきます。
極小、最小単位まで考えてみると、納得がいきます。
最近の研究では、原子レベル、そして中性子レベル、もっと小さなエネルギー単位にまで全てのものは分解されると言われています。
ここら辺は、超限理論と言われています。興味のある人は見てみると面白いです。
超弦理論(ちょうげんりろん、英: superstring theory)は、物理学の理論、仮説の1つ。物質の基本的単位を、大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦であると考える弦理論に、超対称性という考えを加え、拡張したもの。超ひも理論、スーパーストリング理論とも呼ばれる。
出典:Wikipedia
最小単位まで物質を分解すると全てはつながるということが分かると思います。これは仏教にも近い考え方です。
少し話が飛んでしまいましたが、こうやって考えると「全ての物事は繋がっているんだ」と理解できると思います。
世の中は、原因と結果といった線形の関係性だけで単純には説明できない
多くの人が、何かしら原因と結果で物事を説明しようとします。
ある事象が起こったのは、こういった原因があるからであると、しかし世の中はそんなに単純ではなく、複雑な要素が絡み合っています。
もちろん、原因として結果に結びつく影響の大小はあるでしょうが、単純に1対1の関係で世の中を見てしまうと、真の原因は何かという点や隠れた背景や要素を見失ってしまう可能性があります。
カオス理論で世界を見ることのメリット
カオス理論で世界を見ると、些細なことの違いが実は重要な要素であることに気づくことができます。
また、世の中が複雑に絡み合っているということを理解するので、他の人と異なる視点で物事を見ることができるでしょう。
例えば、原因と結果だけ説明されて納得してしまう人と、本当は原因と結果の1対1だけではなく、他にも数多くの要因があり、隠れた要因があるのではないかと考えることができます。
初期値鋭敏性の違いに気づくことができれば、初期の小さな違いを疎かにしないでしょう。
例えば、ビジネスにおいて、競合と全く同じような製品がある場合に、ちょっとした些細な機能の質の差やサポートの差が後々に決定的な差を生み出すこともあるということです。
細部にこだわる姿勢は、この初期値鋭敏性を直感的に理解していることが多いのではないでしょうか。
初期値鋭敏性の法則を理解できれば、今日1日のこの些細な時間を大切に積み重ねることができる。
小さな積み重ねは増幅されることで、最終的に全く異なる結果を生み出す可能性があるからです。
自分の人生もどうなるかということもカオスで、原因があって結果に結びつくような線形では説明ができません。
偶然の積み重ねによって人生は大きく左右されるでしょう。
カオス理論のエッセンス理解した上で、小さな行動の差が大きな差を生み出すという初期値鋭敏性の法則も当てはまるでしょう。
例えば、何か些細なきっかけで、友人の勧めで本を読んだ時に運動の重要性に気づき、行動して運動を日常の中で習慣化したとします。
この習慣のおかげて、身体の中の細胞レベルにまで変化を起こすことができ、脳の健全化やホルモンバランスの状態を変化させ、行動的に前向きになったとします。
すると、より積極的に行動するようになり、新たな友人ができ、その人の紹介で新たな職場に転職することになり、そこで新たな人に出会い、新たな彼女ができ、結婚して子供が生まれる、など連鎖的に人生が変わるかもしれません。
しかし遡ってみれば、友人に出会っていなかったら、本を読んでいなかったら、本を読んで行動をしていなかったら、全く異なる人生を歩むことになっていたかもしれません。
何が言いたいかというと、小さな行動が大きく人生を変えるということがあるということです。
もちろん、必ずしも全て行動すべきと言っているのではありません。行動しなかったから違う世界が見えてきたりします。
ここは結果について予測できないカオス理論であるので、重要なのは、どうなりたいかということを常に意識しておく必要があり、小さな行動や変化が大きなインパクトを与える可能性があるということを理解し、疎かにしないということでしょう。
世の中は思ったよりも複雑で、もしかしたら、この文章を読んでいることで、あなたの人生がガラッと変わる可能性もあるのです。
何が起こるか分からないから人生は面白い。
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