PCA、ピー・シー・エー(9629)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.07
- 株式投資
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2022/2/7)
時価総額:369億円
PER(予):13.8倍
PBR:1.9倍
株価チャート(10年)
10年チャートでPCAの株価を見てみると綺麗に伸びています。特に2019年ごろに大きな変化があります。一方で、2013年から2019年までは長いこと日の目を見ることがなかった銘柄でもあります。
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:8,440
2017年:9,360
2018年:9,785
2019年:11,439
2020年:14,266
2021年:13,308
ストックで積み上がるビジネスモデルなのかと思いきや、売上高が減少している点が少々気になるところ。フロー収益が一時的に減少したのか確認が必要です。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:40
2017年:432
2018年:807
2019年:1,248
2020年:2,781
2021年:2,314
2019年から収益化がグッと伸びているので、これまで投資をしていたフェーズから刈り取りに入ったのかと仮説が立てられます。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:-93
2017年:160
2018年:441
2019年:906
2020年:1,816
2021年:1,668
当期利益に関しても同様のことが言えます。2020年度から桁が変わっています。
ROE推移
(単位:%)
2016年:-
2017年:1.5
2018年:3.9
2019年:7.6
2020年:13.4
2021年:10.5
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
2021年:-
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,497
2017年:3,419
2018年:6,189
2019年:7,678
2020年:10,063
2021年:11,592
現金は100億円近くと潤沢にあります。投資活動もそこまで大きく必要のない業態なので、一定の顧客基盤があれば、順調にキャッシュが積み上がる理想的なビジネスモデルです。
キャッシュフロー推移
フリーキャッシュフロー
(単位:百万円)
2016年:799
2017年:1,137
2018年:2,985
2019年:2,061
2020年:2,609
2021年:1,885
毎年順調にフリーキャッシュフローが積み上がっています。投資活動によるキャッシュフローも多くても7億円程度なので、今の水準で営業キャッシュフローがしっかり稼げれば、マイナスとなることはほとんど考えにくいでしょう。手堅いビジネスです。
ビジネスモデル、今後の考察
以下事業上気になった点をポイントでまとめます。
・創業は1980年、公認会計士の有志が立ち上げた会社。1994年に上場。2020年に創業40周年を迎える
・マネジメントサポートカンパニーを目指すというミッションを掲げていて、業務ソフトをクラウドやパッケージでサービス提供している。
・基幹業務系ソフトのカテゴリーとしては、会計、人事管理、販売仕入、の3種類となっていて、会計ソリューションがコアとなっている模様。
・ストック収入が約6割近く(2021年度)とクラウドサービスが事業を牽引している
・主力事業のPCAクラウドは、導入実績が18,000社と多く、中小企業をメインにターゲットとしている。WEB API連携など他社システムとの連携などをサイト上では訴求している。
基幹業務ソフトウェア領域は、競合も多いレッドオーシャンな領域だと考えられますが、当社は会計ソリューション領域においては、長年の実績と早くからクラウドサービスを提供してきたことによる優位性があると考えられます。
一方で、人事や給与、勤怠管理のシステムに関しては競合他社との差別化はなかなか難しいところではないかと推察されます。
一回導入してしまえば解約率が低い領域であることから、安定して推移はすると思いますが、同時に他社システムからの切り替えもなかなか少なく新規獲得も難しいのではと考えられます。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
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