スクロール(8005)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.13
- 株式投資
今回はスクロール(8005)を調べてみたいと思います。まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2021/2/14)
時価総額:318億円
PER(予):6.7倍
PBR:1.1倍
株価チャート(10年)
2013年から2020年の頭までは大きく株価は動いていませんでしたが、2020年代に大きく上昇しています。短期的には2021年の1月ごろに頭打となっています。
株価チャート(5年)
株価チャート(1年)
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:63,159
2017年:58,864
2018年:62,207
2019年:71,153
2020年:72,634
2021年:85,195
売上高が非常に大きいのが特徴としてあります。過去の推移を見ても、600億円前後がずっと続いていたのですが、2019年を境に700億円、800億円と売上高を増やしています。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:1,936
2017年:1,242
2018年:1,303
2019年:1,697
2020年:2,145
2021年:7,385
昨年は特に70億円と大きく営業利益を伸ばしています。一過性の可能性が高いですが、気になる点です。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:2,383
2017年:672
2018年:-1,035
2019年:631
2020年:703
2021年:5,183
2018年に大きく赤字になっている点、かなり利益水準にはブレがあるので、安定的に利益を上げるビジネスモデルではない可能性が高いです。
ROE推移
(単位:%)
2016年:10.9
2017年:3
2018年:-
2019年:2.9
2020年:3.2
2021年:19.4
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:2,180
2017年:2,075
2018年:2,626
2019年:4,644
2020年:4,475
2021年:7,375
有利子負債が19年以降大きく増えているのが気になるところです。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,866
2017年:4,833
2018年:5,766
2019年:5,473
2020年:4,828
2021年:8,084
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:2,221
2017年:3,221
2018年:2,052
2019年:-1,903
2020年:-207
2021年:644
フリーキャッシュフローも安定してプラスで推移しているというわけではなさそうです。一定の設備投資としての有形固定資産の取得の費用を計上していることから設備投資を継続的に実施してく必要があるのかもしれません。
ビジネスモデル、今後の考察
- 経営理念は、”社会に貢献することを基本理念とし、信頼される企業になります”と記載があり、特に重点領域などは明確にしていません。
- 未来像に関しては、「ファッションEC企業」を目指すということで、ファッション系をターゲットにしていることが分かります。
- 沿革を見ると、創業は1939年と戦前の創業で、かなり古い会社です。浜松市で洋裁所としてスタートしたことからファッションが祖業ということ理解できます。
- 1971年には、生協と取引を開始して生協向けのカタログ販売を1973年にスタートしています。
- 1996年には、インターネット通販を開始しており、カタログ販売だけではなく早くからネット通販を手掛けています。
- 2016年以降は、海外展開やM&Aによる子会社化を積極的に手掛けています。
- 事業内容は、アパレルなどを取り扱う「通販事業」、BtoB向けのEC・通販や決済等の「ソリューション事業」、BtoC向けの化粧品や美容品などの「eコマース事業」、「健粧品事業」、「旅行事業」などを提供しております。
- 利益ベースで見ると、通販事業が稼ぎ頭で、次にeコマース事業、ソリューション事業と続いています。
- 通販事業の内容を見ると、全国の生協会員様、800万人へ毎週カタログを届けている事業を展開しています。1973年から続けている事業がコア事業ということがわかります。
- 生協会員向けのカタログをみると、50代以上をターゲットにした内容が多く、他のチャネルではなかなかリーチができない層へリーチができているのかもしれません。
- Eコマース事業では、釣り・キャンプ・アウトドア商品を扱うナチュラムやインテリア家具・雑貨を扱う生活雑貨などニッチなセグメントでも展開しています。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
株式投資を効率的に学ぶ方法
個別の銘柄を細かく全てチェックする時間がない方には、いくつか効率的に勉強する方法があります。
方法①:著名な投資家の本を読むことで投資の本質を学ぶ
王道ですが、株式投資の本質を理解しておくことで、闇雲に銘柄をチェックする手間が省けます。
初心者の方は、早い段階で本質的な考え方や思考方法をウォーレンバフェットをはじめとした著名投資家の本を読み、インプットしておくことが長期で役に立つものだと信じています。
参考記事:【投資本・決定版】株式投資の本質を勉強するため、おすすめ10冊
方法②:無料のセミナーに参加して、学習すべきポイントだけをつかむ
無料提供という範囲の中で、とりあえず学習するべきポイントだけを抑えてしまうという方法です。
投資やお金に関する基礎を身につけることは、年齢の若い早いタイミングで身につけておくべき長期で役立つ教養となります。
関連サイト:
・株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー
【公式】https://www.f-academy.jp/
・投資の達人になる投資講座
【公式】https://toushi-up.com/
・女性のためのマネーセミナー【スクロール】
【公式】https://www.scroll-moneyseminar.com/
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【公式】https://www.abcash.co.jp/
方法③:SBI証券アプリのスクリーニングでとにかく絞り込む
さまざまな指標を組み合わせてスクリーニングすることで、効率的に個別の銘柄に巡り会うという方法です。
3,600以上ある銘柄も上手なスクリーニングの方法で、素晴らしい銘柄と巡り会うことができます。