インターアクション(7725)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.19
- 株式投資
本記事では、インターアクション(7725)をピックアップ調査しています。まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2022/2/19)
時価総額:234億円
PER(予):18倍
PBR:2.4倍
株価チャート(10年)
過去10年単位で見れば、2017年以降株価は大きく成長しています。2020年代に3,000円台をつけてから下落しています。
株価チャート(5年)
直近の3年は、行ったり来たり、2,000円〜3,000円レンジで動いています。
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:5,078
2017年:5,369
2018年:6,009
2019年:7,986
2020年:7,083
2021年:6,627
2019年にピークをつけいますが、その後若干売り上げが減少しています。景気の変動を受けやすい可能性があります。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:467
2017年:435
2018年:1,006
2019年:1,980
2020年:1,555
2021年:1,751
2018年以降、ステージが変わったような営業利益の出し方をしています。それまでは数億円程度だったのが、二桁で推移するように変化しています。この時期が転換点だったのかと予想されます。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:310
2017年:394
2018年:686
2019年:1,386
2020年:1,004
2021年:1,159
当期利益に関しても同様で、2019年以降しっかり稼げるようになっている模様です。
ROE推移
(単位:%)
2016年:11.0
2017年:12.5
2018年:18.6
2019年:18.9
2020年:12.7
2021年:12.8
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:2,179
2017年:957
2018年:1,549
2019年:1,053
2020年:806
2021年:1,038
有利子負債は常に一定程度あるのですが、現金比率からするとそこまで不安視する必要ない水準です。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,444
2017年:1,935
2018年:2,220
2019年:4,766
2020年:4,873
2021年:7,211
現在は現金が潤沢にあります。2018年以降、かなり積み上がるようになってきています。
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:-487
2017年:-362
2018年:490
2019年:799
2020年:887
2021年:2,282
2018年より前は、フリーキャッシュフローがマイナスの時期もあったのですが、それ以降は積み上がるようになってきています。設備投資など大型の投資が必要かと思われるビジネスですが、水準としてはそこまで高くないので、需要があればしっかり稼げるビジネスモデルと言えるのではないでしょうか。
ビジネスモデル、今後の考察
箇条書きで気になったポイントをまとめていきます。
- 経営理念は「クライアントファースト」を掲げていて、世界平和や人類文化の発展への貢献など大きなことを掲げています。特に事業領域についての言及はありません。
- 1992年に横浜で創業、半導体検査装置の設計及び開発が祖業です。その後、ソニー株式会社向けにCCD光源装置量産開始と記載があり、大きな転換点だったのではと予想ができます。
- トップメッセージをみると当社のスタンスを理解できます。イメージセンシング市場を主戦場と捉えており、光学技術とセンシング技術に強みを持っているのではと想像ができます。
- 事業ドメインは4つ、IoT関連事業、環境エネルギー事業、インダストリー4.0推進事業、新規事業です。
- IoT関連事業は、「光源装置」と「瞳モジュール」の主力商品があり、これらの製品はイメージセンサの製造に必要な検査用装置・デバイスとのことです。専門的な領域なので、理解するのは難しいですが、製造工程における検査装置に必要な製品であるということです。対象業界としては、車載やIoT向けです。
- 環境エネルギー事業では、大量の印刷を行う機械(オフセット輪転機)の乾燥脱臭装置の提供や、工場から排出される排ガス処理装置の販売を行っています。
- インダストリー4.0推進事業では、ニッチな領域で先端技術を開発しています。例えば、精密徐振装置で微細な振動を取り除く技術や歯車試験機(接触型の検査装置)です。
- 新規事業では、歯車欠陥検査装置で自動車部品の金属歯車の品質検査やレーザー加工機の受託開発を行っています。
- 売上の規模でいくと、IoT関連事業が大半を占めていて主力事業となっています。
- 事業の性質上、クライアントの設備投資の動向に左右されるビジネスモデルであることが予想されます。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
投資家の視点や戦略を学ぶことで、市場の動向やリスクの評価についての理解が深まります。
また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。