NTTデータ・イントラマート(3850)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.14
- 株式投資
NTTデータ・イントラマート(3850)の業績、売上高等を分析、考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2022/2/14)
時価総額:100億円
PER(予):19倍
PBR:2.2倍
株価チャート(10年)
2013年から2017年までも、2,000円台を何度かチャレンジしていて下落をしているのですが、2017年〜2020年までは順調に株価も伸張してきていました。10年という長期で見れば、右肩上がりで株価は成長していますが、2020年を境に大きく下落しています。
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:5,173
2017年:5,209
2018年:5,322
2019年:6,490
2020年:6,915
2021年:5,912
2019年に大きく成長しましたが、2021年には逆に大きく下落しています。コロナの影響もあるかと思いますが、一部資産の償却や新規ライセンス販売の減少などが要因として記載があります。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:403
2017年:597
2018年:626
2019年:686
2020年:720
2021年:168
営業利益の減少も顕著です。一過性の利益減少だと考えられますが、今後持ち直すことができるかが要チェックポイントでしょう。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:268
2017年:350
2018年:429
2019年:487
2020年:525
2021年:107
ROE推移
(単位:%)
2016年:9.2
2017年:10.8
2018年:11.9
2019年:12.1
2020年:13.0
2021年:2.6
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
2021年:-
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:2,333
2017年:2,815
2018年:3,293
2019年:3,474
2020年:3,245
2021年:2,857
負債がなく現金は豊富にあるので、こういう企業は安心できます。
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:506
2017年:527
2018年:534
2019年:267
2020年:276
2021年:-266
2021年度にマイナスとなっている点以外にも、フリーキャッシュフローの金額が思ったよりも小さいことが気になります。紐解いていくと、投資活動によるCFの額が結構大きく、投資を継続的に実施しているフェーズで現段階では、フリーキャッシュフローがどんどん簡単に積み上がるモデルでもないことが理解できます。
ビジネスモデル、今後の考察
- 1998年にNTTデータの社内ベンチャーから事業開始。ミッションには「お客様のイノベーションと成長に貢献」と記載。
- 事業紹介ページには、ローコード開発&業務プロセスでデジタル化・オートメーション化を支援すると記載あり。ローコード開発とは、コーディング(開発)の知見がなくても、手間をかけずに短時間で実装ができる技術を指し、当社がその点をウリにしていることが理解できます。
- DXに積極的に取り組む企業を支援する技術を要していて、それらがローコード開発や既に一定開発されたパッケージ技術と考えられます。
- Intra-martの強みとしては、「素早い価値提供」「業務プロセスのスピードアップ」「素早い導入と全社適応」とあり、大企業がDXを進める際などの課題である「時間」や「リソース」の課題、「生産性の向上」や様々な「全社導入の障壁」を解決できるという点が強みとなっているのでしょう。
- 導入実績は8,200社にも上り、ワークフロー/BPM分野ではNo.1のシェアを誇っています。
- いきなり「DX」を進めると言われても、開発の知見や技術的な知識がないと進められないという課題に対して、当社のサービスはローコードや既にシステムとして一定形が決まっているパッケージソフトを導入することで、DX推進がしやすくなっていると考えられます。
- 「DX」を進めたいけどうまく進められていない企業のDX推進を進めるというニーズを捉えていると考えられます。
テンバガー可能性
「B」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。
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また、投資家の成功や失敗のエピソードを通じて、心構えやリスク管理の重要性も学ぶことができます。これらの本は投資初心者から上級者まで役立つ情報を提供し、自身の投資戦略を構築する上で不可欠な道しるべとなります。