朝日ネット(3834)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.07
- 株式投資
朝日ネット(3834)の業績、売上高などを分析、考察しています。
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:2022/2/7)
時価総額:199億円
PER(予):12.7倍
PBR:1.5倍
株価チャート(10年)
2020年に後頭していますが、それまではずっと横ばいが続いていました。業績は安定しているのですが、株価に反映されない時期がとても長かったことがわかります。
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:8,091
2017年:8,799
2018年:9,338
2019年:9,739
2020年:10,265
2021年:11,351
売上高は順調に推移しています。時価総額に対してこの売上高の高さなので、少々アンバランスさを感じます。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:1,341
2017年:1,307
2018年:843
2019年:1,269
2020年:1,606
2021年:1,690
営業利益が16億円近く稼ぎ出していること、2018年の凹みが気になりますが、直近は安定している模様。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:881
2017年:950
2018年:577
2019年:952
2020年:1,150
2021年:1,301
当期利益も直近で13億円近く稼ぎ出しています。過去10年近く見ても安定的に利益を出し続けていることが理解できます。赤字はありません。
ROE推移
(単位:%)
2016年:9.3
2017年:9.9
2018年:5.9
2019年:9.4
2020年:11.8
2021年:11.9
ROEは徐々に伸びています。明らかに安定して稼げるビジネスモデルが構築されていることが理解できます。
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:-
2017年:-
2018年:-
2019年:-
2020年:-
2021年:-
これだけ稼げることができれば負債もないでしょう。
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:4,942
2017年:4,224
2018年:4,065
2019年:5,010
2020年:4,906
2021年:4,239
現金も40億円近く、安定しています。
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:332
2017年:-35
2018年:374
2019年:1,478
2020年:1,499
2021年:-137
フリーキャッシュフローには少々気になる点があります。マイナスとなっている時期が定期的にあるのは、投資キャッシュフローが大きくマイナスとなる年があるからです。
直近の有価証券報告書を見る限り、有価証券の取得となっており、特に気にする必要はなさそうです。
ビジネスモデル、今後の考察
ポイントを以下箇条書きでまとめてみました。
・インターネットサービスプロバイダー事業がメイン事業。
・1990年創業で、1994年よりインターネット接続サービス事業を展開
・2018年には、ASAHIネット会員が60万人突破、順調に右肩上がりで推移、顧客満足度の高さを売りにしている模様
・コーポレートミッションは「つなぐをつくる、つなぐをささえる」、コミュニケーションの形を作るということをキーメッセージ
・その他事業として、クラウドカメラソリューション事業、教育支援サービス「manaba」の提供(2020年で98校の導入実績)
インターネットサービスプロバイダー事業がコア事業ということでビジネスモデル的にも安定的にストックとして推移していきます。
業績の動向を見ても、道理で安定した業績推移であることが理解できるでしょう。このビジネス領域は、大手の競合もいるため、どのように差別化を図っていくのか、また今後どのように新規顧客を継続的に積み上げていくのかが、今後の成長性を理解する上では重要となってきそうです。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
効率的に株式投資を学ぶ方法
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参考記事:【投資本・決定版】株式投資の本質を勉強するため、おすすめ10冊
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