エイチーム(3662)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2022.02.12
- 株式投資
まずは、客観的に事業内容を精査する前に実績値としての数字を見ていきたいと思います。
株価関連情報
(調査日時:202/2/12)
時価総額:150億円
PER(予):16倍
PBR:1.3倍
売上高推移
(単位:百万円)
2016年:22,967
2017年:34,603
2018年:37,674
2019年:37,151
2020年:31,739
2021年:31,252
2018年をピークに売上高には減少傾向が見られます。
営業利益推移
(単位:百万円)
2016年:2,212
2017年:4,077
2018年:4,701
2019年:2,811
2020年:1,273
2021年:701
営業利益も売上高と同様、2018年をピークに陰りが見えてきています。
当期利益推移
(単位:百万円)
2016年:1,292
2017年:2,579
2018年:3,306
2019年:1,473
2020年:-519
2021年:877
当期利益に関して、2018年に最高益33億円を出してから、2020年には赤字となり、2021年には黒転回復してきています。
ROE推移
(単位:%)
2016年:25.9
2017年:35.0
2018年:28.5
2019年:11.8
2020年:-
2021年:7.6
2018年ごろまではROEが非常に高い水準となっていました。ROEの高さとしては素晴らしいビジネスモデルかと思うのですが、あまりに高すぎるROEというのは、それだけ参入コストが低い可能性もあります。
本銘柄はその特徴が当てはまる可能性があります。
有利子負債推移
(単位:百万円)
2016年:1,166
2017年:632
2018年:185
2019年:0
2020年:-
2021年:-
現金等推移
(単位:百万円)
2016年:3,505
2017年:5,004
2018年:5,984
2019年:6,713
2020年:6,480
2021年:6,035
過去に稼いだ分としてキャッシュは潤沢にありますので、次の一手は今後も打てる状態にあると思われます。
フリーキャッシュフロー推移
(単位:百万円)
2016年:1,196
2017年:2,249
2018年:532
2019年:1,552
2020年:78
2021年:891
2020年にはフリーキャッシュフローも落ち込み気味でしたが、それでもプラスを維持しています。営業キャッシュフローの数字で落ち込んでいる点や投資キャッシュフローの投資有価証券の売却益でカバーしている点は気になる点ではあります。
ビジネスモデル、今後の考察
以下、事業内容や要点をポイントでまとめます。
- 経営理念は、みんなで幸せになれる会社にすること、今から100年続く会社にすること、と記載があり、特に特定の領域に特化した理念というわけでなく、柔軟性がある理念です。
- 創業は1997年、岐阜県、ソフトウェアの受託開発、2006年に引っ越し比較サイトを開始。2007年に中古車の価格査定サイトを開始。2008年にソーシャルゲームの提供開始。
- エンターテインメント事業、ライフスタイルサポート事業、EC事業の3つで構成
- エンターテインメント事業は、多くのアプリを提供していて、コンセプトは人気のIPとインタラクティブなユーザー体験と記載があります。
- ライフスタイルサポート事業では最近CMでもよく見かける引越し比較サイトの引っ越し侍や結婚式情報サイトのハナユメなどがあります。カードローンやクレジットカードの比較サイトもあり、ウェブで集客して情報を比較するサイト運営が得意なのかもしれません。
- EC事業は2つ、自転車専門の通販サイト、サイマとペットフードブランドのObremoです。
- ライフスタイルサポート事業は人生のさまざまなステージのイベントに関わる事業を展開し、リクルートが展開してきた送客モデルに近い。
エンターテインメント事業(ゲーム関連)の苦戦が続いている状態ではありますが、ライフサポート事業で今後立ち上がっていくのかが注目ポイントにはなります。
ゲーム事業を通して技術的な開発ができる優位性はあるのではと推察されます。
一方で、ライフスタイルサポート領域もリクルートをはじめとしたいくつか競合がいることは容易に想像がつきます。競争を回避しつつもニッチな領域で事業展開、競争優位性を発揮できるかが今後の注目ポイントとなります。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
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