アミタホールディングス(2195)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

アミタホールディングス(2195)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

本ブログ記事では、アミタHLDG(2195)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。廃棄物再資源化、サステナブルをテーマとした銘柄です。

アミタホールディングス(2195)、株価関連情報

(調査日時:2023/6/1)

時価総額:137億円

PER(予):22.2倍

PBR:6.87倍

時価総額は140億円前後と小型です。PER、PBRともにぱっと見は割高感があります。サステナブルやSDGsなど直近は注目されているテーマですので、期待感が強いのかもしれません。

売上高推移

2018:47億418万
2019:47億4405万
2020:46億826万
2021:51億5778万
2022:48億2479万

売上高は、綺麗なほど横ばいです。ほとんど成長していないです。ただ、ある意味で売上は安定しているということも言えます。

営業利益推移

2018:1億3632万
2019:2億3606万
2020:2億8977万
2021:5億6002万
2022:6億972万

営業利益は、売上に反して右肩上がりで推移しています。これはいい傾向と言えます。営業利益率が上がった要因としては、売上減価率が下がっていることに要因がありそうですが、売上の中身、ビジネスの構成が変わったのが考えられるかもしれません。ここの変化は要調査ポイント。

当期利益推移

2018:2429万
2019:1億6255万
2020:3億8867万
2021:6億3283万
2022:5億3124万

当期利益に関しても営業利益と同様、基本は右肩上がり成長。

ROE推移

2018:9.1%
2019:38.28%
2020:48.04%
2021:43.49%
2022:26.63%

ROEは数字単体だけ見れば、非常に優秀ですね。これは自己資本比率が低い=有利子負債が多く資本効率が良いということの裏返しでもあります。

有利子負債推移

2018:17億8689万
2019:16億9867万
2020:19億
2021:13億5000万
2022:12億5256万

直近有利子負債は減ってきていて、財務体質も改善傾向にあります。

現金等推移

2018:6億6738万
2019:7億7842万
2020:12億3574万
2021:13億9055万
2022:17億7963万

現金保有は営業利益の上昇に合わせて増えています。売上は一定だが、営業利益は上昇、財務体質改善、現金保有増加という良い変化の兆しが見て取れますね。

フリーキャッシュフロー推移

2018:2億918万
2019:2億6403万
2020:3億6184万
2021:7億9925万
2022:5億1524万

フリーキャッシュフローも直近に関しては、プラスで推移しています。投資活動をあまり必要としないビジネスモデルなのか、投資CFも1億円以下という低水準で推移しています。

事業内容

下記が一般的に記載がある事業内容ですが、HPを見ると事業内容の見せ方が少し異なっています。

産業廃棄物の100%リサイクル事業、企業向けの環境戦略支援事業、環境認証事業、地域資源循環モデル構築事業等

Wikipediaより

HP上には、社会デザイン事業と記載があり、社会デザインとは何かと見ていくと、「産業」をデザインする企業向けのサービスと、「暮らし」をデザインする主に地域の自治体向けのサービスとに分かれています。

以下はポイントをまとめています。
・産業デザインの事業における提供サービスは、下記の通り
・ビジョン策定・戦略立案:サステナブル経営が求めてられている社会ニーズにマッチしたサービスを提供しています。
・課題解決・実務支援:環境管理業務のICT&アウトソーシングソリューションを提供したり、社内研修を提供したり、持続可能な資源循環システムの構築を支援したり、実務面での様々なサービス提供をしています。
・環境認証審査:これは、サプライチェーンマネジメントの社会的要請から認証を取ることが求められている背景にマッチしたサービスです。
・海外展開:海外での環境対応のサポートを実施しています。
・シアノプロジェクト(事業創出プログラム):プログラムとしては、3年間で最終的にアウトプットまで出すプログラムのようです。先行事例として、村田製作所や花王など、大手の事例もあります。

ビジネスモデル、今後の考察

・会社HPを見れてばよくわかるのですが、会社のブランディングやミッションやビジョンなど、「共感」型の経営に力を入れている様子です。
・産業廃棄物のサービスを提供している事業者からすると、一般的にBtoBの領域で、そこまで力を入れていない事業者、つまり裏方のイメージが強いのですが、当社は全く逆です。
・事業領域としては、社会的なニーズが高まっているサステナブル、循環型社会の実現というテーマなので、市場としてはとても魅力的な領域といえます。
・当社は常に上記ドメインでサービスを提供し続けてきており、経験も実績も豊富ですが、社会のニーズの高まりから最近になって改めて注目が高まっているということでしょう。
・企業向けのコンサルティングから実行支援、実際に課題解決までのソリューションを提供できるところが当社の強みといえます。自治体や地域社会向けへのソリューションも提供しており、行政を巻き込んだ動きにも注目です。
・共感型の経営ということで、様々な企業、ステークホルダーを巻き込むことで大きな動きを生み出せると大きく化ける可能性もあるのではと期待感があります。
・社会デザイン事業という単一セグメントなので、どのような事業でどれだけの収益を上げているのかという詳細が分かりにくい点が懸念点ではあります。

テンバガー可能性

「B」

※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。

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関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】

方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

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