FRONTEO(2158)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

FRONTEO(2158)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性

本ブログ記事では、FRONTEO(2158)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。リーガルテック・AI・ヘルスケアテックをテーマとした銘柄です。

FRONTEO(2158)、株価関連情報

(調査日時:2023/5/30)

時価総額:238億円

PER(予):476.71倍

PBR:4.91倍

時価総額は250億円規模の小型株です。PERが高いのは、今期の利益予想がかなり低いためです。割高な印象は拭いきれませんが、AIバブルの昨今、株価はこの程度でも驚きはありません。

売上高推移

2019:112億6207万
2020:104億7069万
2021:103億7008万
2022:109億3276万
2023:72億1500万

売上高は100億円水準を横ばいといった感じでしたが、2023年に30%程度減少しています。構造的に何かを変えたと考えられます。

営業利益推移

2019:2億4441万
2020:-8億4444万
2021:5億722万
2022:17億2171万
2023:-13億6100万

過去の水準を見ても営業利益はなかなか安定しません。ITの領域でも最先端を走っているだけあって、研究開発などの投資などでコストが嵩むのでしょうか。ここら辺は要チェック項目ですね。

当期利益推移

2019:5224万
2020:-9億2965万
2021:3億5909万
2022:13億876万
2023:-17億100万

利益に関しても同様です。赤字を出す年も多く、2022年に最高益を出していましたが、一時的なものだったようです。

ROE推移

2019:1.2%
2020:-
2021:8.02%
2022:20.75%
2023:-

有利子負債推移

2019:55億884万
2020:53億6377万
2021:46億9377万
2022:31億9805万
2023:28億7479万

有利子負債は、50億円規模の水準から圧縮が進んでいて良い傾向ではないでしょうか。

現金等推移

2019:39億2280万
2020:13億2312万
2021:30億176万
2022:34億5830万
2023:14億7165万

現金の水準に対して、有利子負債の方が高いので、少し気になる点ではあります。

フリーキャッシュフロー推移

2019:-2億3496万
2020:-10億1416万
2021:16億7920万
2022:17億5812万
2023:-15億3900万

フリーキャッシュフローも安定していません。

事業内容

事業内容は、AIソリューション事業リーガルテックAI事業の2つ。
・AIソリューション事業は、ライフサイエンスAI事業とビジネスインテリジェンスの二つで構成
・リーガルテックAI事業は、 eディスカバリサービス、フォレンジックサービスの二つに分けられます。
・ライフサイエンスAI事業は、創薬領域医療機器医療情報領域で展開しており、AIを活用することで研究開発の効率化を支援しています。
・ビジネスインテリジェンスでは、AIを活用して、ビジネス分野において「監査」「予兆」「CX向上」の側面で支援しています。
・大量のデータを元に、学習して予測するということが得意なAI領域でサービスを展開しています。
・リーガルテック事業では、eディスカバリサービスがあるのですが、そもそもeディスカバリーとは、”民事訴訟の手続きにおいて、訴訟に関連する電子データやコンテンツ(ファイル)を全て自分で収集し開示することを規定した電子証拠開示制度”を指します。
・またフォレンジック調査とは、”法的な証拠を見つけるための調査のため、「不正アクセスがされていないか」「悪意を持って情報が改ざんされていないか」などを調べること”を指します。これら訴訟に関するプロセスをAIを活用して支援するサービスを当社は提供しています。

ビジネスモデル、今後の考察

・企業理念「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さない」というのは、当社の技術を活用した領域を分かりやすく表しており、AIを活用した技術で様々な領域の課題解決に挑戦していることが理解できます。
・企業の沿革からは下記注目ポイントをピックアップ。・2004年からフォレンジックツールを販売開始をしている歴史のある企業
・2007年にはマザーズに上場。同年には米国に会社設立。早い段階から米国と密接なビジネスということが理解できます。
・2013年にナスダック上場。2015年よりヘルスケア事業に参入。
・2015年に当社の主力技術となる自然言語処理をベースとするAIツール「KIBIT」を開発
・2018年に新薬探索技術の人工知能を開発、2018年ごろから新規開発のスピートが加速しています。
・2020年に米国の上場廃止
・ヘルスケア領域のAI分野は、製薬領域、医療機器領域と最先端を走っていて、ポテンシャルがあり魅力的です。
・祖業としては、リーガルテック領域で、特に国際訴訟におけるプロセスに特化してAIを活用した業務効率化です。
・直近の動きでは、独自のAI技術を活用して、様々な産業分野に進出をしています。その中でもライフサイエンスAI領域、医療領域には力を入れていることが理解ができ、積極的な投資をしている模様です。

テンバガー可能性

「C」

※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。

※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。

最後に個別株投資の基礎を学ぶことは、将来の資産形成や財務の知識を高めるために非常に重要です。以下では、お金をかけずに効率的に学ぶことができる3つの簡単な方法をご紹介いたします。

方法①:無料の勉強会・セミナーに参加して体系的に基本を学ぶ

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方法②:SBI証券アプリのスクリーニング機能を活用する

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関連記事:SBI証券のスクリーニング指標一覧、機能の使い方

関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】

方法③:著名な投資家の本を読む

以下の関連記事で、個人的に読むべき10冊をまとめています。

関連記事:株式投資の本質を勉強するためのおすすめ書籍10冊

著名な投資家の本を読むことは、投資における知識と洞察を深めるために重要です。これらの本は、成功した投資家の経験と教訓に基づいて書かれており、貴重な情報を提供してくれます。
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