東洋精糖(2107)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2023.06.04
- 株式投資
本ブログ記事では、東洋精糖(2107)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。食料品をテーマとした銘柄です。
東洋精糖(2107)、株価関連情報
(調査日時:2023/5/28)
時価総額:75億円
PER(予):7.35倍
PBR:0.76倍
PERは10倍割れ、PBRも1倍割れと割安銘柄と言えます。砂糖を製造しているメーカーだと、DM三井製糖HD、ウェルネオシュガー、日本甜菜製糖などがありますが、時価総額だと800億円の三井製糖が一番大手です。PERも10倍以上のところが多く、相対的には割安と言えます。
売上高推移
2019:136億7700万
2020:135億1500万
2021:129億800万
2022:134億300万
2023:151億3100万
成長もしていないのですが、2023年に過去の推移からすると珍しく150億円を突破しています。
この会社の特徴として、140億円近くをずっと横ばいで推移しており、成長はしないのですが、不景気にも強そうで超安定経営という印象です。
営業利益推移
2019:9億4800万
2020:9億6900万
2021:8億2800万
2022:6億4600万
2023:4億5500万
2021年ごろから営業利益が減っている傾向があります。原価率が高騰していることが要因として考えられそうです。
当期利益推移
2019:7億2700万
2020:7億5800万
2021:2億9500万
2022:5億1400万
2023:4億5900万
ROE推移
2019:8.22%
2020:8.12%
2021:3.13%
2022:5.28%
2023:4.59%
有利子負債推移
2017:14億4900万
2018:13億3000万
2019:5億
2020:5億
2021:0
有利子負債は、2021年になくなり、財務体質も良好です。
現金等推移
2019:28億6100万
2020:32億2900万
2021:34億9100万
2022:38億2700万
2023:37億5600万
現金保有の割合は非常に高いです。有利子負債0で、時価総額が70億円近くなので、それに対して現金が30億円近くというのは魅力的な水準です。
フリーキャッシュフロー推移
2019:14億9400万
2020:5億8600万
2021:10億3300万
2022:5億2900万
2023:1億2400万
2009年のマイナスを除けば、常にキャッシュフローはプラスの事業です。常に現金が積み上がる安定的なビジネスといえます。投資キャッシュフローの水準も低く、直近では1億円も満たないので、既に投資も必要のないキャッシュを生み出すビジネスとなっています。
事業内容
- 砂糖の製造及び販売
- 機能素材の製造及び販売
ビジネスモデル、今後の考察
・砂糖事業が売上の90%、利益の80%程度を占めているので、砂糖事業をメインでモニターする必要があります。
・砂糖と一言でいっても様々な種類があり、主力の商品は、上白糖、グラニュー糖、三温糖。
・砂糖の消費自体は、景気の変動をあまり受けずに安定的に推移はしているものの、国内需要が今後大きく伸びることは予想できず、基本は減少傾向と考えて良さそうです。
・原料の仕入れに関しては、海外(特に中国)に依存しているとの記載もあり、海外からの調達ということで、仕入れのリスクは存在することは注意点です。
・海外輸入ということで、為替のリスクや中国固有のリスクは要チェックです。
・数字的には安定的に売上が推移している点、財務内容もよく魅力的ではありますが、収益が原価率の高騰によって悪化している点が気になるところです。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
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