世紀東急工業(1898)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2023.05.27
- 株式投資
本ブログ記事では、世紀東急工業(1898)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。建設をテーマとした銘柄です。
世紀東急工業(1898)、株価関連情報
(調査日時:2023/5/27)
時価総額:479億円
PER(予):14.37倍
PBR:1.18倍
単純にPERを類似企業と比較すると、14倍と高めです。建設業のPERは10倍以下などがザラにあります。
売上高推移
2019:740億3600万
2020:786億3100万
2021:900億2500万
2022:851億3200万
2023:924億1400万
過去の売り上げの推移を見ても、数十年に渡り700億円〜900億円を推移しています。直近2023年に900億円を超えてきています。
営業利益推移
2019:55億6400万
2020:59億6100万
2021:84億7000万
2022:44億1800万
2023:26億6900万
営業利益もかなり振れ幅があります。直近は減少傾向にあり、売上原価が上昇していることが要因と考えられます。昨今のエネルギー価格の高騰や人件費の高騰によってコストが上昇している動きが理解できます。
当期利益推移
2019:34億8000万
2020:65億4400万
2021:51億8000万
2022:33億400万
2023:11億2700万
当期利益がコスト増により一過性でPERが高く見えているのだけであれば、水準は適正化するのでしょうが、今後どうなるかですね。
ROE推移
2019:11.03%
2020:17.86%
2021:12.7%
2022:8.16%
2023:2.84%
有利子負債推移
2019:24億400万
2020:7億7200万
2021:50億700万
2022:70億700万
2023:69億600万
2020年までは、財務の健全化がかなり進んでいて、企業努力が伺うことができますが、2021年を境に大きく負債を増やしています。
そういう意味では、返せる時に返してきた姿勢は良かったし、そういう企業はやはり安心できるなと思います。
現金等推移
2019:157億3500万
2020:141億6900万
2021:140億3500万
2022:128億1400万
2023:81億7300万
設備投資を増やしているので、現金は減少傾向にあります。
フリーキャッシュフロー推移
2019:30億400万
2020:6億5300万
2021:-24億8400万
2022:9億7800万
2023:-26億4800万
成長に向けた投資を増やしている関係からか、フリーキャッシュフローもマイナスの年が目立つようになってきています。2010年代は投資キャッシュフローも10億円未満や10億円台もあった状態から、直近の投資キャッシュフローは30億円〜50億円と増えています。
どこからか安定成長から投資へとシフトした経営判断が行われたのかなと推察できます。
事業内容
・物流や生活を支える舗装工事事業を中心としたインフラ整備
・土木工事業と整備事業、都市環境や自然環境を創造する土木事業
・水利・スポーツ・景観事業
ビジネスモデル、今後の考察
・大きく建設事業と舗装資材製造販売事業の二つに分けられ、収益の柱は建設事業。
・建設事業は具体的に何をやっているかというと、アスファルト舗装と土木事業。アスファルト舗装が全体売上の約6割を占めているので、ここを理解することが最も重要
・道路の舗装となると、公共事業がメインとなりますので、公共事業投資の動向をチェックする必要があります。
・受注相手の企業を見ても、国土交通省、自治体、高速道路関係会社などが並んでいます。
・公共事業投資の推移に関しては、大きな流れで平成9年をピークに減少傾向にあるが、東日本大震災をきっけけとして増加傾向にあった。
・今後に関しては、政策としてはコスト削減に進ざるを得ない基本的なトレンドは同じと予想されるが、災害をきっかけとした一時的な上昇トレンドは短期的に生まれることは十分考えられる。
・南海トラフト地震など地震関係の銘柄とも言えます。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
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