オリエンタル白石(1786)、事業内容、ビジネスモデル、強みと成長可能性
- 2023.06.01
- 株式投資
本ブログ記事では、オリエンタル白石(1786)のビジネスモデルや業績など数値データを分析、事業内容に基づく強みと今後の成長可能性について考察しています。建設をテーマとした銘柄です。
オリエンタル白石(1786)、株価関連情報
(調査日時:2023/5/27)
時価総額:373億円
PER(予):9.84倍
PBR:0.85倍
PER、PBR的にものすごく割安かというとそうでもない印象です。建設業自体元々景気に左右される業界ゆえにPERは低めとなる傾向があります。
売上高推移
2019:450億7200万
2020:479億9800万
2021:552億2400万
2022:607億2600万
2023:614億8000万
売上は着実に伸びています。成長率で行くと10%いかないぐらいです。
営業利益推移
2020:36億9200万
2021:51億1800万
2022:53億800万
2023:52億1400万
営業利益率も7%〜8%台と順調に推移しています。
当期利益推移
2019:30億3900万
2020:26億2800万
2021:37億6300万
2022:37億7800万
2023:39億2200万
これだけ安定的に利益を出せている点は魅力的に感じますね。
ROE推移
2020:9.5%
2021:12.2%
2022:9.69%
2023:9.42%
ROEは建設業にしては高い方かと思います。収益性が高い事業展開をしているのでしょう。
有利子負債推移
2020:11億3000万
2021:59億4100万
2022:50億5700万
2023:40億9900万
有利子負債は、2021年に大きく伸びていますが、長期借入金が30億円近く増えています。
現金等推移
2019:113億5200万
2020:106億2900万
2021:80億3500万
2022:133億1200万
2023:139億300万
現金は潤沢にあるので、有利子負債に対しても安心できる水準でしょう。
フリーキャッシュフロー推移
2019:13億3600万
2020:4億9500万
2021:-49億9700万
2022:67億5200万
2023:28億5000万
フリーキャッシュフローは年度によってマイナスとなることもあります。債権の回収がずれることによる要因だと考えられます。大型のプロジェクトなどだとよくあることなのでしょう。
事業内容
以下は、HPに記載のあった事業内容です。業界の人でないとなかなか理解が難しい事業内容です。
- プレストレストコンクリートの建設工事および製造販売
- ニューマチックケーソンの建設工事
- 補修補強の建設工事
- 耐震補強建築工事の設計・施工
- 建設資材の販売
- 太陽光による発電事業及びその管理・運営並びに電気の供給、販売
ビジネスモデル、今後の考察
・「オリエンタル建設株式会社」と「株式會社白石」が2007年に合併したことで誕生。
・ケーソンとは、”防波堤などの水中構造物として使用され、あるいは地下構造物を構築する際に用いられるコンクリート製又は鋼製の大型の箱のこと”とWikipediaにも書かれており、橋を新設工事する際に利用される工法です。
・橋梁工事の受注実績が多く、橋梁の補修工事や新設に強みがある企業です。
・国土強靭化、インフラ老朽化対策の政策と密接に関係する事業であるだけに、政策動向は要チェック。
・技術力のある会社で公共事業も多く実績のある会社です。今後も安定的な受注が見込まれると考えられます。
・特に大きな災害が今後予想されるので、突発的な需要増も考えられるでしょう。
・数字面も安定的に利益を出せる体質を持っていると考えられ、独自の技術力があり、他社が真似できない領域で差別化ができていると考えられます。
・業界が業界だけに、なかなか深く理解ができない点がもどかしいところです。
テンバガー可能性
「C」
※「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5段階で勝手に評価した場合です。
※本記事に掲載されているコメントは、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また記載事項は個人の調査に基づくものであり、100%正確であるとは限りませんので。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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関連記事:小型株・成長株、銘柄一覧まとめ【日本の有望銘柄80社をブログで紹介】
方法③:著名な投資家の本を読む
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